会話

それは君だけが知っていればいい事ではないのか




皮肉じみた言い方じゃないか
そういうのは、聞きたくないと言っているのと同じじゃないか




違うね
君にとって大切なものは、だからといって他の人にとって大切であるとは限らないんだ
たとえば・・
君の心の中にガラスのコップがあって、それに水が入っているとしよう
その水は君が言葉を話すたびに、その振動で揺れる
けれども向き合っている相手の心の中にあるコップの水が同じように揺れるとは限らない

事実は感情の動揺を求めない
事実を語る事は、それが相手に静かに伝われば、それでいい
感情的である事は、冷静さを失っているから、その話はまともに聞かない方がいいと思われてしまう




それはもっともな事だね
だから僕は、その事を逆手にとって、少しオーバー気味にわざと感情的に話すのさ
さあ・・ミュージックスタート
というように

ふ ふ




相手の反応を探っているというわけか・・
聞く耳を持たない、のではなく、聞く耳をわざと持たせない
そんな状態から入ってゆく



下駄履きの話は止めよう



いや
下駄履きの話はもっとリアルだよ





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会話

会話

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2026-08-25

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