死神の刃~must not be related to it~ 5章

友の秘密

――死神(しにがみ)(やいば)――

それに(すこ)しでも関係(かんけい)してはならない・・・。
それに(ねら)われたものは、すなわち()(いた)るのだから・・・。

●○(とも)秘密(ひみつ)○●

保健室(ほけんしつ)先生(せんせい)
「まーた随分(ずいぶん)ヒドくやられたわね・・・。」

カエデとミカは保健室(ほけんしつ)()ていた――……

保健室(ほけんしつ)先生(せんせい)
「えーと、犯人(はんにん)(だれ)かわからなくて、
 合成音(ごうせいおん)佐々木(ささき)さんにさんざんひどい言葉(ことば)をかけたあと、(あか)いペンキをかけた、っと・・・。
 うーん、、、これだけじゃあ、なんの()がかりもなくて犯人(はんにん)特定(とくてい)するのは不可能(ふかのう)よ。」

【カエデ】
「そ、そうですか・・・。」

【ミカ】
「・・・・・・。」

カエデがホッとしていたのをミカは見逃(みのが)さなかった。

【ミカ】
(こころ)(こえ):やっぱり・・・。・・・心当(こころあ)たりがあるんだ、カエデ・・・。
    ・・・っ・・・。だったらどうして(おし)えてくれないの・・・!?
    (わたし)たち、友達(ともだち)でしょ・・・!?

    ・・・それとも、犯人(はんにん)()つかって()しくない理由(りゆう)でもあるの・・・?
    カエデのこと、よくわかんないよ・・・っ・・・!!

保健室(ほけんしつ)先生(せんせい)
「・・・それで・・・。ミカちゃん、どうする?先生(せんせい)()う?結構(けっこう)悪質(あくしつ)なイタズラだし・・・。」

【ミカ】
「あっ、えっと・・・お(ねが)いしま」

【カエデ】
結構(けっこう)です!」

【ミカ】
「・・・え・・・?」

【ミカ】
(こころ)(こえ):カエデ・・・(いま)(わたし)言葉(ことば)を・・・(さえぎ)っ・・・た・・・?

【カエデ】
大丈夫(だいじょうぶ)です。(わたし)がこれからはミカから絶対(ぜったい)()(はな)しませんから!
 私がミカを(まも)りますんで。ねっ、ミカ☆」

()()いたカエデの(かお)笑顔(えがお)だった。
・・・が、その()(こおり)のように(つめ)たく、ミカを(にら)んでいた・・・。
まるで、余計(よけい)なことを()うな、とでも()いたげに・・・。

保健室(ほけんしつ)先生(せんせい)
「そう。。。だったら大丈夫(だいじょうぶ)ね。カエデちゃんがいれば、(こわ)いものなしよ!」

【カエデ】
「ちょっと先生(せんせい)~!それどういうことですかぁ~?w」

【ミカ】
「・・・・・・。」

保健室(ほけんしつ)先生(せんせい)無邪気(むじゃき)(わら)()うカエデの(かお)は、どこかぎこちなかった。
そんなカエデの(かお)を、ミカはじっと、()つめていた・・・。

[...to be continued...]

死神の刃~must not be related to it~ 5章

死神の刃~must not be related to it~ 5章

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • ミステリー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-07

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