なじみ

いつも欠かさず潰していた虫が、今日は既に潰れていた。

誰が潰したのだろう、黙って勝手に潰してしまうとは、何て酷い奴だろう。

今日の所は仕方がなかったので、その場で眠りについた。

その翌日、虫はまた潰されていた。

誰が潰したのだろう、黙って勝手に潰してしまうとは、何て酷い奴だろう。

今日の所は仕方が無かったので、そのばで眠りについた。

その翌日、虫は潰されていた。

誰が潰したのだろう、黙って勝手に潰してしまうとは、何て酷い奴だろう。

今日のところでは仕方が無いので、虫を丁寧に復元し、その場で寝た。

その翌日、虫は目の前にあった。

誰が潰したのだろう、黙って勝手に治してしまうとは、何て酷い奴だろう。

翌日では仕方が無かったので、寝た。

その翌日、虫は目の前で寝ていた。

誰が治したのだろう、黙って勝手に潰してしまうとは、何て酷い奴だろう。

その日は薄ら頓珍漢だったので、眠った。

その翌日、虫が死んでいた。

誰が治したのだろう、黙って勝手に治してしまうとは、何て酷い奴だろう。

その月は諦めて、死んだ。

なじみ

なじみ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-05-29

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