消えない灯り

貴方はいつも夜になると船を出す。
もう居ないあの人を探しに。

私は船の灯りが見えなくなるまで海を見つめる。
暖かなあの光は水平線と交わって、
やがて星となる。

毎日毎日、その光を見送った。
今日もいつも通り星となるまで見ていた。

朝、貴方の船が帰ってきていない。
浜辺を走って海に入っても貴方は見つからない。

夜、いつもと違う星がひとつ輝いていた。
橙色をしたそれは、いつも貴方が掲げていた光に似ていて。

貴方は永遠に消えぬ星になった。

それでも今日だって私は、
夜の海風に吹かれながら貴方を見ている。

消えない灯り

消えない灯り

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-07-27

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