消えない灯り
貴方はいつも夜になると船を出す。
もう居ないあの人を探しに。
私は船の灯りが見えなくなるまで海を見つめる。
暖かなあの光は水平線と交わって、
やがて星となる。
毎日毎日、その光を見送った。
今日もいつも通り星となるまで見ていた。
朝、貴方の船が帰ってきていない。
浜辺を走って海に入っても貴方は見つからない。
夜、いつもと違う星がひとつ輝いていた。
橙色をしたそれは、いつも貴方が掲げていた光に似ていて。
貴方は永遠に消えぬ星になった。
それでも今日だって私は、
夜の海風に吹かれながら貴方を見ている。
消えない灯り