1996.10.20・短歌
虚無感を埋めるが為に意味付けをする
逃げ出す前に狂わぬように
続けてる私の居場所を探す旅
居るべき場所は地上(ここ)に在るのか
どこまでが本気のセリフ?探り合う
一刹那にも巡らす思い
上弦の月からこぼれる因縁を
両の手のひら差し出し受ける
感情の赴く儘に抱かれたい
濃密な夜の匂いに巻かれ
つないだ手あなたのコートのポケットの
内で絡ませ深くつながる
1996.10.20・短歌