映画『SAKAMOTO DAYS』レビュー
目黒SAKAMOTOが激しくカッコいいのは当然の前提として、高橋文哉さん演じるシンが想像以上にバトってて、シーンによっては坂本太郎以上の主役感。原作で感じるカラッとした爽やかさもキャラとして完全受肉化。目黒蓮頼りに終わらない原作の完全再現を、バディもののとして果たせし所が非常に買える作品でした。
人気漫画の実写化にあたってキャラクターのコスプレ感ほど萎えさせるものはないと思っていて、例えば生見愛瑠さん演じる大佛あたりは正直かなりのウィークポイントだと思って観るのを覚悟していたんですが、実際は全くの無問題。無感情に見えて決してそうでない匙加減へのアプローチをきちんと行なっていたし、ターゲットも凶悪にKillしてました。八木勇征さん演じる神々廻の再現度も高くて、2人並ぶとむちゃくちゃ絵になる。内容もテンポも独特なやり取りにニヤニヤが止まらない。関係性で語れる原作の勘所をしっかりと押さえているのも、本作を高く評価できるポイントですね。
映画好きの間でアレルギー反応のように語られることが少なくない福田節については、2箇所ほど濃厚すぎる箇所があったのがアレでしたが、それ以外の場面では戦闘多めの構成との間で丁度いいアクセントに。目黒蓮さんに関してはギャグの要素が終始プラスに働いてました。あ、そんな顔してそこまでしちゃう?って感じで😅原作のよき部分を活かすコント的な演出なら私は大歓迎。そういう風に遊べる原作を選んでいるのだとしたら、福田雄一監督の嗅覚は侮れないと思います。
暗殺の天才が踏み止まるその一線で、倫理観を逆説的に表現しているのも物語としてユニーク。「ファミリー」という言葉が持つ意味も広義でとても好ましい。鹿島役の塩野瑛久さんの演技にも惚れたなぁ。そのお名前も、本作を通じてしっかりと脳内に焼き付けました。好きな俳優の幅が広がったという意味でも個人的に推せる作品。スルー予定を覆して観に行って良かったです。興味がある方は是非。
映画『SAKAMOTO DAYS』レビュー