読書と夜4

 その子は、大人っぽい子で、子どもっぽい僕のことをよく笑う女(ひと)だった。


 古書店のおばあさんとその子と、僕でご飯に行く。僕は若いし、美しいその子に、話をしたかった。


 僕は、その後も相変わらず小説を読んで、時々大学にいき、さぼってばかりいた。


 時々どうして僕はこんなにさぼるのかわからない時もあった。なぜ僕はこんなにさぼるのか。


 今にして思えば、あの時さぼって体力を溜めたので、今、執筆に励めると、そう認識できたのだった。



その子は、僕に言った。
「あなたは何になりたいの?」
「僕は大作家になりたいです。」そう間髪入れず答えた。

彼女は笑いはしなかったが、少し僕のことを笑っている気がした。


その子とは、僕は何もなくその後も縁も切れてしまった。


それから十八年経った。僕は、新進の作家みたいな身分になっていた。

読書と夜4

読書と夜4

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-05-09

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