誓願の孤独

きみが触れられない距離にいる
手を伸ばすほどに遠ざかっていく
擦り切れた記憶のよそよそしさに
僕は少しだけ傷つく

もっと会っておけばよかった
そして話しておけばよかった
たらればばかりが頭に浮かんで
過去の不可変性に少しだけ傷つく

きみを忘れた僕は
何事もなく生きていられるだろうか
その淡白さに少しだけ傷つく

その少しが積み重って致命傷になる
きみを忘れないという誓いと祈りを
きみに聞かれないように遂行する

誓願の孤独

誓願の孤独

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-04-19

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