溢れた夢

ピエロの夢を見た。
溢れ出たピエロの夢を

私は酔っ払っている。
宴の席が盛り上がっている。

私は語り出す。
酔いのせいかいつもの堤防から溢れ出す。
みんなが聞いてくれる。気持ちが良い。

語り終わっても、何も変わらず宴は続く。

心地の良い宴だ。
私は次を語る瞬間に備えて、笑っている。

ふらふらと揺れながら宴の熱に浮かれているうちに目が覚めた。

帰り道、私の仮面が外れていることに気がついた。
溢れた語りが、赤面したピエロを照らす。
しかし、その赤面は誰の目にも止まらない。

そんなピエロの夢を見たのだ。

溢れた夢

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溢れた夢

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-04-05

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