レールの夢

つまらない夢を見た
レールのつまらない夢を

トントンカンカン
両親が私にレールの敷き方を教えてくれている。

これはお前のためのレールだぞと言われて、私は感謝した。

今日も両親の熱のこもった目が私を見ている。
私はそれに応えるようにがむしゃらにレールを敷く。

珍しく外を出歩くと笑い声が聞こえる。
前も見えない草むらの中をずんずん1人で進んでる子がいた。

その子は手や足に切り傷をつけながら、楽しそうに草むらを進んでいく。
綺麗な石、ちょっと広い場所、見たことのない虫を見つけるたびに大喜びだ。

その子の輝く目と目があった。
その瞬間、私が敷いているレールは自分のではないことに気づき、目が覚めた。

朝が来た。
今日も私に話しかけるが、決して目が合わない日が始まった。

そんなつまらない夢を見たのだ。

レールの夢

レールの夢

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-04-02

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