レールの夢
つまらない夢を見た
レールのつまらない夢を
トントンカンカン
両親が私にレールの敷き方を教えてくれている。
これはお前のためのレールだぞと言われて、私は感謝した。
今日も両親の熱のこもった目が私を見ている。
私はそれに応えるようにがむしゃらにレールを敷く。
珍しく外を出歩くと笑い声が聞こえる。
前も見えない草むらの中をずんずん1人で進んでる子がいた。
その子は手や足に切り傷をつけながら、楽しそうに草むらを進んでいく。
綺麗な石、ちょっと広い場所、見たことのない虫を見つけるたびに大喜びだ。
その子の輝く目と目があった。
その瞬間、私が敷いているレールは自分のではないことに気づき、目が覚めた。
朝が来た。
今日も私に話しかけるが、決して目が合わない日が始まった。
そんなつまらない夢を見たのだ。
レールの夢