灰色の夢

同作者の赤い夢と白い夢の後に読んで欲しいです。

何もない夢を見た
灰色の何もない夢を

辺りが赤一色に染まっている。近くの山が噴火した。
溶岩が流れ、噴石が飛び交っている。

死の気配が充満している。

私は倒れている。
先ほどまで暑いような寒いような気がしていたが、今は何も感じない。

それより身体が軽いのだ。
風が吹けばそのまま浮かび上がれそうなほどに。

遠くから音が聞こえる。
2人の男が自転車でこちらに向かっている。

並走していたが、1人がよろめき縦に並んでいる。

前の男は前のみを見て、後ろの男は必死で声を上げている。

前の男は私に気付いたのか、目を見開いたが構わず自転車を漕いでいる。

男が通る風で私は気付けば空に浮かんでいた。
後ろの男は私に戸惑いの目を送り、私を避けていった。

気にせず私は空を舞う。
2人の男が通り過ぎるの見ていると目を覚ました。

私は起き上がる。
身体は重くなったが、気持ちは軽く寝室を出る。

そんな何もない夢を見たのだ。

灰色の夢

読んでいただき、ありがとうございます。

灰色の夢

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-04-02

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