白い夢
同作者の赤い夢から読んでほしいです。
失意の夢を見た
白い失意の夢を
辺りが赤一色に染まっている。近くの山が噴火した。
溶岩が流れ、噴石が飛び交っている。
私は友人と死の気配に恐れ慄いてる。
私たちは自転車に飛び乗り走り出した。
当てはない。
しかし、この死の気配から逃げなくては一寸でも遠くに向けて走るのだ。
赤い世界の中、私はバランスを崩し、隣にいたはずの友人の白いシャツを追いかけることになった。
置いていかれないように必死で漕ぐ。
私は声をかけるが、聞こえてないのか友人は振り返らない。
道の先に人が倒れているのが見える。
私は戸惑った。
友人は止まらない。
人の形が崩れるのを見た。
私はついブレーキをかけ、人を避けてしまった。
慌てて顔を上げて、前を見たがすでに白いシャツは見えなくなっていた。
それでも走るしかないのだ。
私の決断に間違いはなかったと言い聞かせているうちに目が覚めた。
私は飛び起きた。
着ていた白いシャツが汗で濡れている。
私はシャツを脱いだ。
そんな失意の夢を見たのだ。
白い夢
読んでいただき、ありがとうございます。