時を。。

はじまり・・

 たかしじいさん今夜はどんな話をしてくれるの?っとまだ幼い孫がせがむ。
たかしじいさんは困った感じだ。もともと話は得意ではなかったためいつも孫に話をせがまれるとたじろいでしまう。その時昔からの友人りたろうが「これこれあまりたかしをいじめてはならんよ」と助け舟を出してくれた。孫はじゃあいつも家にごはん食べに来てるから今日はりたろうじいさんがお話をしてと言われてしまった。
りたろうじいさんは困りながらたかしじいさんの顔をみて「それじゃあ、あの話しでもしてやるか」といった。孫たちはワクワクしながら待っている。
 「おい、ばあさんたちやお前たちもこっちに来て話を聞いてくれ。もちろん子供たちもだよ。これから話すことはとってもだが信じれれないことだ。だが真実なんだ。私たちが死ぬ前に一度話しておこうと思う。今日はたまたまみんなが揃っているからいい機会だからね」っとりたろうじいさんが話した。
 りたろうの子供がおいおいまたボケた話なら勘弁してねと軽くあしらったがりたろうの目は真剣だったため自分の子供を座らせ話を聞こうとした。ほかの子供たちも自分の子供を座らせ話が聞ける体制に整えた。
 たかしじいさんは子供が二人で孫が4人いてりたろうは子供が3人で孫は10人いる。2家族でかなりの人数だ。たまにこうして集まって食事をするのが行事となっていた。
 りたろうじいさんがふとけーけもいればな。とポツリとつぶやいた。孫がけーけってだれ??っと聞いてきた。子供たちも「そのひとだれ?ずーと昔から言ってるけど教えてくれないよね」っと言ってきた。りたろうはこれから教えてやるから待てと。たかしは未だに静かなままだ。たかし自体そんなに人と話すのは苦手としておりしかし孫たちは対照的に活発だ。そんななかりたろうとたかし二人による昔話がはじまる。

出会い。そして、、

時は2012年春。誰もがこの時を待ちどうしにしていた。この春から大学生になるけーけ、りたろう、たかしの三人はこの時点ではお互いの名前も知らなければ顔も知らなかった。ましては生涯の友だとはこの時点では誰も予想していなかった
 一番の最初の出会いはりたろうがミスを犯して全員の前に行った時ではないだろうか。このけーけがいつになっても忘れられない出来事だといっていた。そして全員での食事会。このとき出席番号近かったりたろうとけーけが初めての会話をした。お互いあの時は恥ずかしがってたなーそしてお互い共通して柔道をしていることが分かりさらに意気投合。ここではまだたかしの存在は確認されていない(笑)
 そして柔道部の見学に行った時に初めてたかしと出会った。最初は気持ち悪いが第一に印象だった。しかし次第に話しているうちにこれまた意気投合し3人はいつも一緒にいることになった。たかしが車を持ち始めてからは三人の行動範囲もでかくなった。しかし同時になんだか世界が狭く感じた。
 だれかが車を持つと自然とそいつがタクシーになるのは大学生の中では暗黙の了解だった。たかしはいやいやながらもタクシーをしていた。そんなある日けーけがバイト先の飲み会でたかしに送りを頼んだ。この日はたかしは必要以上に嫌がっていた。
 今考えると全力で断っとけばよかったと反省している。っとたかしがつぶいやいた。その目はうっすらと潤んでいた。
 たかしはけーけを断れずにタクシーをしてしまった。そして道中好きなこの話やいろいろと盛り上がった。けーけには当時付き合っていた子がいた。その子の色気話などたかしにとってはどーでもよい話をしていた。時計にふと目をやると集合時間にまだ早かったため近場を回ることにした。その都市は中心部はとっても華やいでいたがところところ昔を感じさせる建物などがあった。街の真ん中あたりに城あとがある。普段はこんなの目にも止めないがその晩はなぜか不思議な感覚に襲われた。けーけはきっときっとキリが出てるせいだよっといったがたかしはそれ以外にもなにかある気がした。けーけはのんきになんか雰囲気があるねーと言っていたが実際になにか感じるものがあった。それは何かはわからないがとてつもなく大きな力だろうなとはたかしは感じていた。たかしは早くこの空間を抜けたくてアクセルを踏んだがキリが濃くてなかなか前に進めなかった。あせるたかしにけーけは大丈夫と言っていたが実際はとてもビビっていたと思う。そして突然大きな音がなり眩しい光が車を包み込んだ。このときけーけとたかしは意識はとんでしまっていた。最初に気がついたのはたかしであった。当時冬にだったにもかかわらずにとても暑い。車内はまさに蒸し風呂状態となっていた。窓を開けると匂いが違った。血の匂いが鼻をさした。この異変にたかしはあせりけーけを起こした。けーけもこの異様な空気に焦っていた。次第にキリが晴れてきて周りが見渡せる様になると二人は絶句した。さっき通ってきた道がない。周りは背丈ほどの草。そして目の前に血だらけで倒れている人。瞬間的に悟った。ここは危ないと。すぐさまエンジンをかけ車を走らせた。そして小高い丘の上に停車して二人は絶望した。ここはどこなんだ・・・・・

In old days

 おい、ここはどこなんだ。キリが晴れ始めてけーけがつぶやいた。たかしは答えられない。当然だろう。ついさっきまできらびやかなネオン街を走っていて、キリに包まれたと思えばもうそこは全く知らない土地なのだから。しかしどこか見覚えのあるところだとけーけが唐突に言った。そんなはずはないとたかしは否定した。だがよく見ると見覚えのある建物がある。それは先ほどキリが濃くなる前に通った城あとの所だ。正確には城壁だ。しかしそれはまだ新しげだ。そして二人はまたしても絶句した。なぜ「城」がある。たしかあれはもう200年以上も前に戦で落城したはずだ。それがなぜあるのだ。二人は最悪なシナリオを思いついていたが口にしなかった。ふとケータイを取り出したが当然圏外である。しばらくしてけーけが言った。「おい、ここはもしかしたらものすごい昔なんじゃないか。んでさっきの血の匂いといい戦国時代にタイムスリップしちゃったんじゃないか」と。
 たかしはうつむいたまま何も言わない。まだ信じられないといった感じだ。けーけはここは危険かもしれないとりあえずどこか村にでも行ってみようと言ったがたかしは未だにうつむいた状態だ。「いつまでもそうしてるんじゃねーよ」とけーけが胸ぐらをつかみたかしをゆさぶった。「俺だってわかってるさ。もしかしたらタイムスリップしたんじゃないかって、でもそれを認めたらもうなんだかわかんなくなっちゃいそうで」っと涙をを少し浮かべながら言った。けーけはどうしようもないことが今目の前に起こっているがこれは現実なんだ。痛みも感じるし匂いも感じる。残念だけどこれが現実なんだと。たかしは泣き叫んだ。涙が枯れるくらい叫んだ。そうして「これは現実だ。受け入れられない事実がたくさんあるがこれは現実なんだ」となにかを決意し二人は丘を去った。

 しばらく車で走っているとわかったことが何個かあった。今いるところはざっと200年以上前の戦国時代で場所はおそろくたかしたちが現代で暮らしていたところだろうと。城の周りには建物が少なくほとんどが田畑で少しいったところに大きな神社があり城の対角線上にあることもわかった。ふたりはタイムスリップしたところに戻りなんとか現代に戻れるようにしたが当然のようになにも起こらずに途方にくれていた。
 しばらくすると草むらから物音がする。最初に気付いたのはけーけだ。おいなにかいるぞ、エンジンかけとけと。またまたあー俺をからかってるでしょうーとたかしが言った瞬間に弓矢が飛んできた。それは運良く避けたがタイヤに命中してしまった。すぐさま車に乗り込んでエンジンをかけていこうとしたがパンクしてしまいうまく動くことができずに囲まれてしまった。敵と思われる数はざっと30人。流石に柔道していてもこの人数相手は分が悪くまた相手は武器も所持していたのでその場で二人は捕まってしまい城に連行された。車は動くことができないので見つからないように鍵をかけただの「箱」としてうまく逃れた。
 城に連行されたくさんの家来や家老たちそして城主がいた。なんとも重苦しい雰囲気で城主が「おいそのほう見慣れぬ格好しとるの。どこから来た?」たかしは「はい・・・あの・・遠い国から・「未来からです」けーけが遮った。たかし含めその場所にいた全員が驚いている。たかしは横でなにか諦めた顔をしている。城主が「そのほう気は確かか」と質問してきたのでけーけは「もちろん大丈夫です」と。このときけーけは自信に満ち溢れていたが肩が少しばかし震えていた。
 「ではそのほう未来とやらを教えてくれるか?」「それはできません」またしてもたか一同驚いている。たかしはなぜ教えないのかと言っているがけーけは答えない。「ではそのほう、お主が未来から来たという証拠がなければただの怪しき人物として、この場で処刑に処するぞ?」この時ばかりはけーけも震えていた。そしてけーけが言おうとした瞬間に「お主、未来からきたものか?」上品な声がはりつめた空気のなか響いた。周りの家来たち家老たちも一同に頭を下げている。そしてうつむいたままの二人は声の主の顔ををみて驚愕した。そしてけーけが「なんでお前がこんなとこにいるんだよ・・・」

めぐりゆく時。。

 なんでお前がいるんだ。けーけがそう言うとたかしも驚いた顔をしてけーけを見た。あの人ってお前の「おいゆかり!!」。けーけがたかしの言葉を遮りさけんだ。そうすると姫が「なぜあなたが私の名をしっているの?」けーけは「何をふざけているんだ!ゆかり!お前は俺の彼女だったろ、、どーして・・・」  「私はあなたの奥方になった覚えはありませんよ。なにかの間違えでは?」  「・・・・そんな」
けーけはこれ以上は何も言わなかった。いや言えなかった。今まではどんなことがあってもすぐに元気になるのに今回ばかしはずっとうつむいてばっかしだ。たかしが「お姫様見覚えありませんか、私たちを・・・」たかしも何かしら手がかりをつかもうと必死だった。すると姫は「ではその二人私の部屋にまいれ。少し話をきこうではないか。興味深い。」「それはなりませぬ。このような怪しい輩危険すぎます」つかさずじいが物申してきた。しかし姫は「よい。この者たちはそれらしの怪しい者たちと違う。目が違うのじゃ」じいが折れけーけたかしは姫の部屋に案内された。

 「さてその者たち未来から来たと申していたな。未来の私とやらはどういう人物なのか?」 「はい。それはとてもお綺麗でとても優しく気遣いができていてそれに料理もうまいです。ほかにもたくさんあるのですがいろいろ含めて私はゆかりのことを愛しています。今の未来で待っていることでしょう・・・」 「ほう、優しくて料理もできてさぞ鼻が高いであろう。待っているのか・・・そうだ、その他たちの未来とやら、もう少し聞きたいでござる。」 けーけ、たかしはしばらく姫様と未来について話していると姫が「昔からある言い伝えがあるのだ。もしかしからこの言い伝え通りにやればもしかしたらそなたたちの未来とやらに帰れるかもしれぬぞ」  それは本当ですか!私たちは驚き安堵した。もしかしたら帰れるかもしれないと・・・
 「しかし姫様。なぜ急に教えてもらえるのでしょうか。突然来た身分も証明できないような怪しい私たちに・・・」 「それはだな、未来で待つのもがいると聞いたからじゃ。それにお主たちは怪しくなどないしの。」 この時ばかりは嬉しくて涙が少し滲んでしまった。

  「では言い伝えを教えよう。私たち一族の中でも限られた人間しかしらない話じゃ。それはつk・・」 突然激しい音が鳴り響きそしてあたり一面を眩しい光がおおった。そして次の瞬間目を疑った・・・・・
 

 そう、そこにいたのは紛れもないゆかりだったのだから・・・・・

希望の光

 驚くのも無理はない。そこにいたのは紛れもないゆかりだったのだから。「えっ・・・・ここはどこ?」ゆかりがつぶやいた。だが誰も答えない。いや答えられなっかたのだ。
 しばらくしてゆかりが騒ぎだした。「ここはどこ?なんでこんなかっこうしてるのよ!それに突然いなくなったけーけとかがなんでここにいるのよ!私本気で心配してたんだからね」泣きながら俺に言ってきた。けーけは「大丈夫だ。俺はココにいるしもうどこにも行かない。」こうい言い聞かせてたかしが状況を説明し始めた。
 「私たちがいるのはおおよそ、300年ほどまえのにほん。そしておれとけーけが迷い込み、ゆかりちゃんも迷い込んだ。姫はゆかりちゃんのご先祖様でこっちにくるときに入れ違い?になってしまい帰る方法を聞きそびれてしまい、今にいたる。」こうたかしが説明したがまだゆかりは理解できてない様子だ。そのときに先ほどの騒ぎを聞きつけた家老が姫の安否を確認しにきた。
 大丈夫ですか??きっといそいで来たのであろう。息はあがり疲れ切っている。だがそこにいるのは姫であるが姫でない。こんなややこしい状況で家老のじいやは倒れてしまった。
 その時だ。またもやゆかりの時同様激しい音とまぶしいひかりに覆われた!・・・・しばらくして驚いたことにそこにいるのは家老のじいやではなくあのりたろうではないか!どうなっているのか本人が分かっているはずもないのだからたかしがたかしが説明しようとしたとき「やっぱりここにいたのか・・・」「!!!!????」全員が驚いた。なぜりたろうがそのような知ってるような口ぶりなのか。けーけが「おい、なんでおれたちがここにいるってわかったんだ?それにこの状況に慌てないのか?」りたろうは冷静に答えた「俺も半信半疑だったよ。この本を見るまでは・・この本によるとたかしとけーけは「城」付近でいなくなってこの世界に迷いこんだ。そうだろ?」「おう、でも・・」「質問はあとだ。」りたろうがさえぎった。「そして我々がいた時代でも少しおかしなことが起きたんだ。それはけーけたち同様何人もの人間がいなくなっていたんだよ。そうタイムスリップしたのはおまえ達だけじゃなかったんだよ」「え、ホントにかじゃあほかの人も・・・」「けーけたちは運良く生き残っているが他の人たちがここにはいないってことはタイムスリップ中に死んでしまったかこっちの人間に殺されたかどっちかだな。そしてゆかりちゃん。君はどーしてここに来たのか覚えている?」「私はけーけが飲み会って聞いてたからもしかしたらこの辺で倒れてるんじゃないかと思って探しに来たの。そしたら偶然「城跡」のとこにきて・・・・あっ」「思い出したかい?」こうりたろうが聞いた。「・・・・・・・・・・うん。」ゆかりはうつむいたままになってしまった。けーけとたかしは訳が分からずいらだってきていた。

 りたろうが「あのなおれたちは実はな・・・・・・・・」

時を。。

時を。。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-04

Copyrighted
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  1. はじまり・・
  2. 出会い。そして、、
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