何とも言えない夢

怖い夢を見た。
何とも言えない怖い夢を。

私は子供を風呂に入れていた。
首も座らぬ赤子のため、専用の桶に入れていつものように洗っていた。
しかし、その日は浴室外に忘れ物をして、取りに出ることにした。
その時、なんと私は子供を支える両手を抜き取ったのだ。

もちろん子供は沈んでいく。

子供の頭が桶の底についた音で、私ははっとして、急いで子供を引き上げた。

子供は大きな声を上げている。
良かった。生きている。ほっとした。

子供はまだ大きな声を上げている。
「助けて」「助けて」「殺される」「殺される」と、赤子特有の焦点のない目で。

私はその言葉の意味が耳に届いて、固まっている内に目が覚めた。

子供はすやすや寝ていた。
口をもごもごさせながら。

そんな怖い夢を見たのだ。

何とも言えない夢

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何とも言えない夢

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-04-02

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