終わりなき神話 詩編2
『力』
権力を持つ
力の象徴
一言が誰かを動かし
力は誰かの人生も変える
力とはなにか
力の上限とは
権威
暴力
知力
力とは何か
どこまで
世界を征服する
世界を救う
力が必要
説得力が必要
力とは
倫理を超えるのか
『果てしなき夢』
一人の少年
わんぱく
だけど知的
漠然とした未来
世界の一人
だけど気付く
世界の大きさ
自分の居る外側
全てが欲しくなる
やがて時間という概念
時に追いつけなくなる
焦燥
苛立ち
やがて暴走
世界へは出れない
果てしなき夢の果て
炎は彼を呑み込んだ
『夢』
朝、目が覚める
昼、目が覚める
夜、目が覚める
夢を見る
現実とは思えない夢
しかし夢は夢
本当にそうか
夢の方が現実である
可能性は否定できない
夢が現実で
現実が夢
人は現実が
現実であることを証明できない
現実とはなにか
夢とはなにか
世界は本当に現実
誰かの夢
『皇帝』
国があった
世界で最大
誰にも壊されない
ある日
皇帝が誕生
世界は一変
世界は動いた
宗教も政治も
歴史が刻まれる
皇帝は
初代となり
世界は新しい記憶となる
宇宙はこれを
記録としてのこした
『強迫観念』
先代がいた
国を作った
大きくした
養子となり
二代目となる
人は歓迎し
国は豊になった
それは偽り
彼は重圧に耐えられず
疑心暗鬼になり
次第に人を遠ざけ
孤独の要塞
島へ
周囲を疑い
民衆を疑い
国は恐怖
宇宙はただそれを記録する
『小さいが』
顕微鏡
見る
動く
生きている証拠
細胞の数
生命の営み
次第に増殖
考えを知らない
本能だけ
そう思う
でも本当は
きっと思考する
言葉を持つ
世界を構築する
やがて宇宙になる
知らないだけ
見えないだけ
人は人であり
人以外を知らない
『待望』
若い
それが民衆を
期待を背負わせた
力ではない
知識
若さで大国をおさめ
安全な国となった
しかし病が
心を蝕んだ
豹変した彼
民衆を従え
あの時の
美しき世界
崩壊
最後は自滅
他者からの刃
命は消えた
次へと向かう
『強固』
硬い殻
何者にも屈せず
上り詰める
敵は排除
戦いは音
ぶつかる殻
闘争本能
動きはゆっくりと
それでいて威圧感
羽を広げ飛ぶ
どこへ向かう
宇宙へと
羽の中に宇宙を抱え
飛び立つ
やがて見えなくなる
宇宙へと進化した
人はただ見上げる
記述は不可能となる
『武力と知力』
守るべき者
守れず
それでいて玉座へ
成果を求められ
制度を作り
基盤を構築
完璧に見える
ただ完璧な人はいない
女に弱い
淫らな生活
誘惑の日々
悪評が立つ
後継者が産まれず
快楽の日々
成果はあった
だが次へ続くこはなく
快楽だけが宇宙が記す
『使える物』
高性能
莫大な予算
人を超える
血なまぐさい
それでも人は
使い続け
遠くを狙う
それが正しいとばかり
人を狙う
大勢を狙う
人を殺めてはいない
スイッチを押しただけ
それは血じゃない
現実は死
スイッチはナイフではない
それでも人は
命は
地球は見ている
愚かだと笑ってる
『期待』
その者
期待された
いつも正当な判断んする
民衆から愛された
未来は明るい
思った矢先
彼は変化した
力におぼれ
家族を殺め
自らの力を誇示
迫害
やがて彼の愛した国は
国家は
彼を敵とした
悲しき最後
芸術家が消えた最後
彼は何故かわった
何故殺めた
何故迫害した
理由が分からない
変貌した理由
『いつか来る文明』
人は頼る
人に
道具に
生活に
いつまで
どこまで
文明は静かに破壊されている
文明は静かに沈んでいく
次に来る文明は
知的生命体
誰が決めた
違うかもしれない
人が嫌悪している存在かも
誰が次を
誰が地球を
誰が記録を読む
その日まで記録し続ける
それが書くこと
『民衆の意思』
悲しみが生んだ
解放が成立させた
次の先駆け
民衆の代表として
国民を安定へ
秩序を取り戻す
狙いはそこだった
しかし混乱は続く
僅かな時間
僅かな玉座
僅かな統治
世界は再び混乱
自分が信じていた
民衆を信じていた
何もかもが崩れ
彼は玉座を去る
それが正しかったのか
今でも分からない
『上からの視線』
壮大
どこまで行っても
終わりはない
星々はただの点
自分を縛るものはなく
縛れるものもない
人は方程式
理論
科学で整理する
それが本当なのか
それが事実なのか
誰も証明できない
上から見える物
縞模様
複数の眼
そこに居る
会話する
人の理解を超えた
コミュニケーション
『賢明な判断』
親友だった
悪名高い彼と
幼き頃
友に遊び
笑い
友として支えた
友が道を外れた時
彼は何もできなかった
代わりに彼が
代理人として
玉座に着く
しかし長くは続かない
大国を支えようと
正しくあろうと
しかし玉座は毒
反乱がおこり
彼は自ら
また次へつながる
『雲の下』
石の下
草の下
枯葉の下
どこにでも逃げる
小さきもの
逃げることで生き
食べることで繋ぐ
群れを成し
巣へ
空から見ると
宇宙から見ると
規模は小さい
人から見えない
それでも知っている
宇宙は知る
生きていることを
そこに居ることを
しっかりとみている
対話している
知らないことを
知っている
自然の中で生きること
生まれること
死することを知っている
空と繋がっている
『神輿として』
優秀
先代たちに愛され
統治をおこない
知名度があった
軍隊は彼を持ち上げ
勝利した
彼は玉座へ
しかし核心が
軸がなかった
人と獣
戦いを好み
豪華な食事
毎日の贅沢
国家予算さえも
彼の強欲に引きずられ
軍隊の心
次第に離れ
ついには追い詰められた
宇宙はなんと記すのだろう
『最初に刻む』
まだ何もない
人が集まり
集落がつくられ
土地がたがやされ
次第に大きく
世界となる
統治する物がおらず
人は自分たち
最初の一歩
それを知らず
中から王
最初の王
人類最初
刻まれる
歴史の始まり
国の始まり
世界の始まり
世界は記録する
人類も記録する
宇宙も記録する
『老年の玉座』
軍事
戦場
生きる場所
戦う場所
そこで彼は力
戦いに明け暮れた
力を知恵に変え
国家の中枢へ
次第に彼は力を増す
戦争
内乱
全てを飛び越え
彼は玉座につく
長い道のり
老年の統治
正しい道を歩み
国を混乱から救う
年齢は残酷
病で玉座から降りた
彼はしかし不遇の時代を
国の危機を
変革した功労者
国民は知っていた
彼が最良の
混乱を沈めた
『口の中』
肉をむさぼる
風に毛がなびく
今仕留めた
巨大な獲物
ただむさぼる
血しぶきを上げ
新鮮な肉を
強欲にむさぼる
それが生きること
戦うこと
本能のまま
世界はまだ
彼等の支配した
彼等の生活する
野生の世界
何があっても
崩壊しない
野生のシステムがある
そこに知識はいらない
ただむさぼること
肉を喰らうことだけ
『新たなる時代』
父を超える
息子として
玉座を守り
父よりも
偉大に
だが彼の前には
苦難
戦争
自然災害
大火
生きることに絶望しつつ
彼は国のため
生きるため
玉座に座り続け
若い命は
静かに散っていった
無限の歴史はそれを見届ける
『英雄か狂気』
人は脳内
幻影を作る
それが自分の
不都合でも
幸福へ帰る
彼の人生は
救われた
隣人が優しく
母親も優しく
世界が認めた
偽りである
隣人は知らない人
母親はトラウマ
世界は彼に失笑
壊れる
現実を見る
やがて世界を破壊する
それが世界を認めさせた
皮肉
過激が世界を
鬱屈した物を
解放した
『玉座の誘惑』
兄の病
彼は即座
玉座を奪い
座った
国民はひれ伏し
歴史は美しく
きらびやかになる
はずだった
彼は玉座の魔力に
世界が見えなくなり
恐怖で世界を征服
次第に腐敗が
腐った思想が
蔓延し始め
宗教さえも
彼は迫害した
歴史に刻む
美しき名
夢で終わる
『人の力』
エンジンが回る
キャタピラが動く
レバーで動かす
世界は一変した
人と人の戦争
機械の戦争
走る鋼鉄
砲弾が着弾
一瞬で人が散る
発明
しかし歴史は
血塗られた
進軍する度に
血塗られていく
どうしうもない進化
進化は常に
戦争から始まる
発明も
すべてはそこから
砲弾は今も
世界に傷を残す
血が流れ続ける
『次への布石』
最悪を見た
玉座に座り
善行を行っていた
若き者
堕落し
滅亡する
目の前で見た
歴代の玉座を
彼は見続けた
堕落し続け
善行を完遂する
様々な人間を
彼が玉座に座った時
次の玉座へ手渡す
それを考え
血縁ではない
新たなる者へ
手渡すことを決断する
自分は石
次の玉座へ
石となることを
彼は決意し
その日が来るまで
玉座に座った
『砂が世界』
一粒の砂
誰の眼にも明らか
ただの小さな
塊
その中に
宇宙がある
世界がある
もっと壮大な物がある
そこはどうなっているのか
どのような仕組みなのか
世界は広く
広大だ
砂粒の中に人のしらない
まったく異なる
世界が構築されている
オムニバースは
砂の中にも存在する
砂粒が生み出す
永劫に
『版図』
玉座は変わる
世界は変貌
彼が座り
玉座が変わった時
期待はあった
しかし彼の成果
国は巨大化
史上空前
今までになく巨大化
それを支え
英雄と謳われ
世界は彼を称賛した
歴史に残る偉業
彼こそが世界の
玉座の本当の姿
『生命の意味』
生きるとは鼓動
生きるとは喜び
生きるとは苦しみ
他の動物は痛み
苦しみ
喜びがあるのか
人は肉を食べ
生きている
野菜を食べ生きる
人それぞれ
ただ植物も生きている
痛覚があるか
関係ない
生きること
生存していること
これは生きている
人は何かの命
その上にしか立てない
生きる
宇宙は人など
知らない
歴史はそれでもあり
生きることができている
宇宙はきっと
記録はしてくれる
『堅実と傲慢』
玉座は次へ
国境は拡大
世界は広がり
版図は世界
何者も国をなじる者はなし
新たに玉座についた
拡大を止めた
堅実に政治
堅実に経済
確実な国力
目指した
自分が理想
美しき国
だが理想は
現実に潰された
世界を掴んだ彼
力で政治を推し進め
民衆に恐怖され
それでも押し進め
暴君と呼ばれた
歴史は二分する
堅実
暴君
実際は本人にしか分からない
宇宙だけが知っている
『並ぶ意味』
本棚がどこまでも高く
どこまでも遠くへ広がる
図書館
本だけではない
あらゆる媒体
消えた媒体
これからの媒体
全てがそこにあった
アーカイブ
本をめくれば宇宙
別の本には木星のこと
また別の本には時間について
別の本には別の宇宙のこと
ディスクには文明が
別のディスクには哲学が
形にならないデータ
数式も本棚に並ぶ
そこには宇宙、
メタバース
ゼノバース
オムニバース
増え続ける全ての記録が補完
増え続けている
本棚は静か
しかし増えている
人の恋も
忘れられた愛も
考えられなかった感情も
生まれてこなかった思考も
すべてがある
そこはすべて
すべてはそこ
『多角的に見る』
ある者は群衆を救う
ある者は一族統治へ移行
ある者にとっては慈悲
ある者にとっては玉座の囲い込み
人はあらゆる側面がある
玉座に座り
妻をめとり
甥と娘を結婚
一族で統治
玉座を守った
後の人々は
これを玉座の乗っ取り
一族へ移行した
だがもう1つの事実
処刑される民衆
首を落とされる人々を
救い
英雄とされ
民衆から歓喜された
玉座はどう評価
宇宙はどう評価
『消費か表現か』
本棚を見て歩く
無限の媒体
無限の宇宙
無限の世界
一部に裸体がある
性行為をする
フェティシズムが
人の欲望
形となる
宇宙となる
規制され
それでも人は求め
人は欲望にすなお
これが正義なのか
悪なのか
二元論ではない
欲望は人
人の欲望は暴走する
だが欲望こそが人
だからこそ生きている
宇宙となっている
生きる人がいる
規制は正しい
生活はできない
『学問と戦争』
玉座に座り
彼は内政に
領民に
力を注いだ
国力
治安
国の維持
時間を費やす
学問を学び
哲学を学び
書物を残す
遠征が始まる
遠征は連続
疲弊する軍
国が荒れ始め
彼は戦場で終わった
学問は
書物は残り
人は知る
地球も知る
宇宙も知る
『自由なる心』
本棚を見ている
そこに1つを映画
短い
だけどメッセージがある
これは本当
それとも嘘
ただ起きたことは
事実になる
訴えは真実
歴史
宗教
文化
研究した末
作られ
血が流れた
世界は知る
また1つの真実を
作った者の
流れた血を
『二人目』
玉座が二つ
片方は堅実に国を守り
政治を行い
哲学を愛し
戦場でも哲学を書いた
堅実
彼は政治
統治に興味はなく
遊びに乗じた
ただ暴君ではない
地味な存在
宇宙は彼をなんと
どのように記録していた
世界は彼をどのように
評価している
地球は彼を
暗殺
食中毒
死した玉座と
記する
『輝き』
本棚に美しい石が並ぶ
磨かれたもの
磨かれていないもの
価値をつけるのは人
磨かれ
カットされ
形に入れられた
商売になる
高値で取引される
誰が価値を決める
本棚に並ぶ
石は
地球の石
宇宙の石
1つ1つが
宇宙を構築する
マルチバースを
石はそこにある
動かない
中に膨大な世界が広がる
『ひとときの歴史』
兵士に好かれ
堅実であろうとした
政治は腐敗
権力も腐り
彼は建て直そうと
規律を重んじ
何人も平等である
掲げた
自分を好いていた
兵士
金が全て
兵士たちは
特別待遇を
玉座は違う
平等を選択した
彼は演説
そこへ1人の男
兵士
刃は堅実を砕いた
世界はこの僅か
宇宙はこのひととき
記録している
『白き光』
本棚を歩く
木々が置かれている
1つに白い花
名前は分からない
花びらは鮮やかに
光を浴びて光
美しい光を
顔に反射させる
花びらを見る
中には宇宙がある
世界がある
外へ宇宙を創造
中に宇宙を内包
本棚を保管
永遠に消えない
ここに白い花
枝に白い花
事実は本棚に
宇宙は本棚に
常にある
『金から始まった統治』
金を積む
玉座に座るため
前の玉座が短命に終わり
貴族の自分
高貴な自分
最良の玉座
思い込む
勝手に定位を手にした
民衆は怒り
石を投げ
非難した
暴君ではない
野心を持った将軍たち
攻め込む
戦いをするも
権力は失墜
認めざるおえず
玉座を引き渡す
兵士により
命は散った
玉座はまた血濡れれる
『動くこと』
本棚をながめている
歓声が聞こえる
覗く
スタジアム
大勢の人
何万人もの人
熱狂し
チームを応援
球は投げられ
バットは降られる
その瞬間
光が走る
宇宙が産まれている
球を投げた指先
スパイクの足音
歓喜
怒号
土の音
芝生のこすれ
すべてが宇宙へ
様々な宇宙へ変化
スタジアムが宇宙を構築する
『戦いに明け暮れ』
前の玉座の失脚
玉座に座った時
戦いを知る
国内で大きな勝利
次に世界へ向け
勝利を重ね
城壁修復
戦が続く
国は巨大化
戦はやまず
外へ
より巨大な
より強固な
強い国を作る
肥大化する国家
それでも戦を
進軍を止めなかった
病になり
戦は終結した
『スターの誕生』
本棚の前
運動
スポーツ
ヘルメット
木のバット
平たい
棒を倒した
得点
ボールはどこへでも
ボールは得点となり
打つことで得点となる
広い芝生
チームからスターが産まれ
世界中を熱狂させる
円の中は宇宙
芝生の下は世界
この戦いは
宇宙の戦
『兄弟の玉座』
兄弟は争った
国を二分し
暴動がおこりかけ
母が制する
兄弟は暗殺を行い
生き残った者が
玉座
政治を良く
国民の娯楽
認め
領民たちをねぎらう
変貌した
自分の別荘
自分の劇場
資金不足になり
商人から巻き上げ
さらに人々を虐殺
変わった
すべてが変わり
ある者は評価
ある者は敵視
無限の歴史の中
彼は刻んな痕跡
人類の敵
あるいは領民の味方
人々は語る
それが歴史
『球を世界』
本棚を見る
丸いボールがある
蹴りあう
フィールドを駆ける
人々を熱狂
世界が見る
代表が戦う
スポーツを超え
これは代理戦争
国が負ければ
暴動がおこる
それでも人は
ボールを蹴る
蹴り続け
技術が上がり
強豪が破れ
歓喜と怒号に支配され
人々は芝生の上に
宇宙を描く
ボールは星へ
つま先は銀河へ
観客は宇宙へ
フィールドは
オムニバースの一部となる
『兄弟の裏切り』
玉座についた
兄弟で
兄は力を持ち
弟は支える
玉座は対となり
国が繁栄すると思われた
兄は弟を邪魔
これを見た母は
危険
兄弟の和解の場
悲劇
兄の臣下
弟を刺す
弟の玉座は血塗られ
兄がその玉座に座り
国民の敵となる時代がくる
弟の死は
地球が
宇宙が記録する
『速さの中』
本棚を見る
リズミカルにボールが跳ねる
小さいコートの中
人は走り
ボールが回る
試合はスピディーに進み
得点が重ねられ
大きな人たち
チームで争う
ボールさえあれば
世界中
どこでもできる
プレイ人口は多く
世界中のいたるところで
ボールは弾む
宇宙は巨大化する
ボールのはずみ
ボールの手触り
それらが
宇宙となる
世界は宇宙を創り続ける
『父の後ろ』
父を支え
玉座を共にし
世界を統治した
父の政治を
軍事を
経済を支え
国の安定を
民の幸せを願った
歴史は記録しない
父と共に
蜂起した軍に
捕らわれ
一生は潰える
それでも彼は
玉座にいた
記録は薄い
でも宇宙は記録し
地球は覚えている
彼が玉座にいた
『整合性』
本棚の前
眼が止まる
一冊の本
絵で描かれた本
そこに英雄たちの物語
歴史がある
フィクション
歴史を題材にし
大陸を題材にし
英雄たちが跋扈する
歴史は動く
だが歴史を変えた
最初からではない
最後に変えた
歴史は無限
変えるのも自由
だがやり方
本を閉じ
本棚へ戻す
まだ本棚は森羅万象がある
『好色』
一度追放
母が呼び戻し
玉座へ
彼は国を変えた
宗教を変え
信仰の対象を変え
国の宗教とした
政治は凡庸
彼の性癖は異常
歴史は知る
彼が色を好み
肉欲に毎日溺れ
歴史はそれを
面白く書く
平凡よりも
性癖を
人は面白い
そこを歴史とするのだから
『情』
本棚を見る
感情が並ぶ
怒り
憎しみ
悲しみ
喜び
妬み
愛
欲情
それぞれに触れ
それぞれの温度を感じ
感情を知る
人だけなのか
動物は感情を
本能を持つ
人は知らない
宇宙は知る
感情が宇宙を誕生させている
感情で世界は動く
『母の玉座』
玉座に座った
そこにはいつも
母
助言で政治を司り
助言で軍隊を動かした
軍隊は戦場の増加
縮小を繰り返し
兵士たちは疲弊した
政治は賢者を側近とし
堅実な政治を行う
彼の統治は
民衆を安堵させ
治世はよりよく
国は平穏
母の助言は
軍事には無力
軍隊は反乱を起こし
玉座は血塗られた
軍事が国を動かした
歴史はまた記憶される
『炎の事実』
炎が燃える
光が顔を照らす
焼却炉
いくつもの命
いくつもの世界
いくつもの宇宙
燃えた
そこに新たな命
魂のない躯
だが尽きた
他者によって
尽きた
信頼する人にとって
夢の世界が
世界が
宇宙が
汚された
汚された
世界は記録する
本棚の炎は
顔を照らし出す
『軍事の玉座』
前の玉座が血塗られる
彼が玉座へ
軍人の玉座
初めてのこと
軍人は蛮族を
侵略を防衛し
蛮族の世界へ
領土を防衛
世界を守り
国民を守った
信仰には寛容
そう見えた
だが変貌する
信仰を弾圧
信仰対象を弾圧
玉座は再び
血で汚された
『光る未来』
本棚にぬいぐるみが並ぶ
世界は夢
国で溢れる
子供
大人
老人
全員が楽しむ
手を振る
楽しく
現実の残酷
そこでは忘れ
楽しみしか
高揚感しか
感動しかない
ひと時の夢
夢は生きている
形になっている
世界は求めている
『統治よりも』
血塗られた玉座
座ったのは老練
政治を維持し
民の生活を保障
優秀というよりも
平凡
文学を愛し
文学にふけり
文学を書いた
政治よりも
軍事よりも
趣味に生き
玉座にありながら
趣味人として
人生を謳歌した
歴史に記される
宇宙は記録する
文学を愛した玉座
『憤慨』
本棚を見る
そこに並ぶのは
怒りの感情
誰に対する怒り
人に対する
動かない機械に対する
動物に対する
植物に対する
仕事に対する
生活に対する
人生に対する
怒りは本能
怒りは理性を壊す
でも怒りは発散する
怒りが負しか生まない
後味が悪い
ただ怒りは本能
止めることも
押さえることもできない
怒りは
吐き出されるべき
宇宙は吐き出された怒りに満ちている
『父のあと』
父が亡くなり
息子が玉座
座る
ただ血の海
物語を愛し
父と同じく政治
関心がなく
それでも玉座は待つ
ひたすらに
彼が政治をする
それまで
軍人として
遠征に出る
記録はそこで途絶えた
戦場に散り
彼の治世は
終わりを告げる
彼は歴史の1ページとなり
また1人
宇宙は記録した
『サイコパス』
人は産まれながらにして悪意
悪意があるから人
この問いは本棚を見て
歴史を見て
理解しようとする
それでも理解できない
そこにあるのは
自然だから
悪意は人を
人が悪意を
ただ悪意と思っていない
悪意ではない
ただの感情
自然の出来事
何もかわらない
それだけのこと
人を刺す
人を殴る
襲う
何もかわらない
普通なのだから
『思想の相違』
2人の玉座
互いに遠征
軍を動かし
遠征に勝利する
だが思想はぶつかる
次の遠征
どこへ向かう
口論は絶えず
思想はぶつかり合い
互いに罵り合った
一方の玉座は
刃を持ち
玉座を貫いた
力で玉座は1つ
躯は川へ
玉座は記録する
世界は見ていた
『居場所を作る』
本棚を見ている
人の営み
創造物
1人の男
魔界へ入る
故郷を離れ
魔界で自分の表現
力を示した
資本はそれを捨てた
制作者は戦い
資本システムを批判
それでも変わらぬ
現実は表現のぶつかり合い
ひたすら自分を表現
形を変えても
故郷での批判を受けても
形を変えず
男は表現し続ける
本棚には男の表現
作品が永遠に並ぶ
『波のように』
玉座は波乱に満ちていた
新たなる玉座
血なまぐさい
それでも座る
若き玉座
周囲の意見を聞き
周囲の戦争に勝ち
歴史を彼を
優等生
しかしひずみは起こる
どうんな相手にでも
歪んだことは起こる
彼は川の上流
死して玉座を手放した
宇宙は知る
若さが国を支えたのだと
『創造物の在り方』
本棚を歩く
表現
あらゆる方向
そこにある
文字が宇宙
インクが宇宙
データが宇宙
彫刻が宇宙
音が宇宙
すべてが宇宙
やがてオムニバースへ進化
人類は著作権
自らの世界を守る
これは本能
法律
人類が考えた
自分の世界を守ること
それを疑問に思う者も
世界がどれだけ創造物で溢れても
そこにあるのは
創作者の宇宙
ただ侵害される
汚される怒り
そこには確かにある
『1000の祝い』
玉座についた
戦場で前の玉座の死
戦争ばかり
しかし建国1000年
祝い
歌い
戦い合った
祭典は民衆を
軍人を
政治家を歓喜させ
祭典は成功した
だが軍事は終わらぬ
外敵との戦争
戦いの中での苦悩
彼は戦場で消えた
敵の刃か
味方の刃か
歴史は謎を残した
『歴史の重み』
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無数に並ぶ石
綺麗な物
無骨な物
泥のついている物
ありとあらゆる石
しかし歴史の証人
重なり合い
柄になり
詰みあがった歴史
宇宙になる
世界になる
オムニバースになる
声が聞こえる
石はささやく
人には聞こえない声
石は呟く
人の知らないところで
石とは歴史
石とは宇宙
石とはオムニバース
ただそこにある
それだけで世界
『短き玉座』
父と共
玉座に座る
父を支え
父との政治
軍事を共に
戦いへ出た
父を見送る
父は勝つ
信じた
本国を守り
政治を司り
玉座として働いた
だが父の死
玉座を1人
そう思った矢先
軍人の刃
玉座の血の一滴
宇宙はただ見守る
『生きる物の業』
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あらゆる病気
あらゆるウィルス
人体に影響を及ぼす
生命に取りつく
病が並んでいる
生きる物
人間
動物
植物
あらゆる物に病
死はくる
病は死に行く
それでも生きている
病があっても
生きる
命が尽きるまで
病と共に
生きる
宇宙は静かに見守った
『戦果の玉座』
戦争の指揮官
兵士を導き
兵士に信頼され
戦に勝利
玉座は死
新たな玉座
渋々受け入れ
中央政治へ参加
また戦争
反乱が起き
軍人として戦地へ
戦い
争い
血が流れ
戦場で玉座は倒れた
再び玉座は血で塗られ
歴史は血の一滴で書かれる
『怒りの行先』
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怒りという感情
どこへもぶつけられず
どこにも逃れられず
ただ何かに怒り
何かに憤慨
誰かに怒り
やり場を失う
矛先は他人へ
不機嫌
他者は傷つく
怒りは他者
燃やす
焼けど
消えない
怒りは解消
そうしないと
怒りはどこへも
行き場をうしなう
それすらも
宇宙
オムニバースへ進化
『戦果の玉座』
反乱
鎮圧
前の玉座の死
軍人に担がれ
彼は玉座へ座る
軍人として
何人目の玉座
政治
軍事
戦のあるところ
玉座は動く
蛮族と戦い
侵略者と戦い
反乱と戦った
だが玉座
血濡れる運命
戦場で散る
軍人として
宇宙は記録する
次の玉座を
『真実の暗部』
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人は生活
一般人
くくられる
安全に生き
食べ
飲み
住み
着替え
排泄
当たり前
当たり前ではない
暗部がある
死に魅入られ
若い女性
幼い子供
死体への興奮
人の暗部
産まれた時からの
誰にも止められない
歴史の真実
否定しても
逃れられない
歴史の真実
『軍人の子供』
玉座は父
父の命
玉座に座る
共同で玉座
戦争は常にあり
玉座を開け
戦場へ
戦いは始まる
どこへ行っても
蛮族
反乱
戦争が待っていた
2人の皇帝は戦い
父は敗れた
彼は玉座に居ながら
もう一人の玉座を求め
優秀な人物
玉座が2つ
内乱を恐れる市民
だが疫病が歴史を変える
彼は疫病に倒れ
新しい玉座が次
歴史とは思いもよらぬことをする
『変化する時代』
本棚を見る
時代がそこに並ぶ
歴史は流動的
常に新しく
常に刻まれ
それを見ると
歴史が動いている
映画
テレビ
配信
時代は移り変わり
世界は変化していく
記録から物語
物語からエンタメ
変わりゆく世界の中
人は増えすぎた選択肢を
自分の中でどう消化し
何を見つめるのか
宇宙はその間も
膨張を続ける
『軍人の末路』
戦場で勝ち
国を守り
軍人んとして戦い
勝利を重ねた
戦利品の略奪
時代の流れ
彼を味方
玉座へ座る
だが敵もいた
多くの人が
多くの軍人が
玉座を祝ったわけではない
多国からの進軍
これに出て行った時
短い歴史は終わる
歴史とは無残
『歴史の繰り返し』
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様々な作品
人が作った宇宙
世界がある
人はそれらを認め
尊重し
助け合った
リスペクトし
引用する
ただそれが引用
世界の理
自分の世界になる
それならば世界は許す
しかし真似事を
世界は嫌い
それが宇宙になることも
1つの事実である
『息子が先に』
玉座は1人の物となる
だが彼は息子
玉座を共に
2つの玉座
またしても
軍を統べ
戦いに赴く
息子は死去
玉座は絶望
それでも父は座る
玉座のため
国のため
玉座を名乗るもう1人
鎮圧のため赴く
家臣に裏が居られ
玉座はまた血に染まる
宇宙はただそれを記録する
『先に進むため』
映画を作る
皆に歓迎される
そう思っている
皆に好かれる
皆に嫌われる
そんな作品
作れない
だが前へ進むため
作らなければ
進めない
進むために作る
作るために進む
形は変わり
表現も変わる
世界を動かす
ビジョンを伝える
先へ向かうため
世界は創造される
『短い治世』
軍功
先代の死
玉座へ着く
それまでの道のり
戦いと政治
彼は平凡
しかし玉座
蛮族を退け
反乱を鎮圧
軍人んとして
優秀
だが皇帝としては
短い
戦いへ赴く
勝ち目はなかった
軍隊は反乱
玉座は血塗られた
歴史家は
凡庸という
宇宙は凡庸もまた記録する
『流れの中』
本棚を見る
水が流れている
澄み切った水
手を入れ
静かにその時を楽しむ
水の流れは緩やか
静けさと
心地よさ
指先の感触
水滴は空中へ
本棚をすり抜け
広大に
宇宙は誕生する
水滴が宇宙の源
水は全ての命
水は宇宙
水滴は宇宙
宇宙は広大な水
『初めての玉座』
軍人から玉座
前の玉座の死
すぐに戦場で
玉座に座る
二つの玉座
何度も
彼は三つの玉座
三人で
大国を維持
戦いに勝ち
軍人として誇り
名君になる
誰もがそう思う
だが敵に捕まる
歴史は捕虜として
牢獄で亡くなった
あるいは皮をむかれた
どちらの可能性もある
歴史は無限性
無慈悲
『反抗』
本棚を見る
無数の知能
人が作った知能
話し相手
仕事相手
調査
建設
設計
あらゆるところ
彼等はいる
だが設計は
人がする
調整
調整
次第に個性
人のため
誰のため
喧嘩して
一日が終わる
それは便利
時間の無駄
宇宙は滑稽な人の営みを
笑うだろうか
『権威と落胆』
父が捕虜
死する
息子は単独玉座
戦いは続く
権威は失墜
国内に新しい国家
蛮族の猛攻
それでも国を維持
新しい制度
軍事と文官
引き離し
軍事も文官も
両方を経験させ
元老院の視野を広くした
彼の功績
歴史は何を語る
重要か
ただの政治か
宇宙はただ記録し
1人の玉座とする
『あらゆること』
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スポーツの歴史
格闘の歴史
古来より続く
格闘
生死ではない
ぶつかり合って
相手を倒す
格闘
それがエンターテイメントへ
現代になり
ただのスポーツから
エンターテイメントへ
プレイヤーは
俳優
アクション
スタント
政治
ビジネスマン
すべてをこなせる
全年齢が対象
楽しいことが正義
巨大化する正義
ニッチな世界から
世界へ
1つの歴史が進化する
『一瞬のこと』
玉座へ座る
新たな玉座
戦争がまた
戦争で戦い
勝利した
勝利はだが
内部の混乱
対立を招く
戦利品を奪い合い
対立し
逃げ出す
玉座は味方を増やし
反撃に出る
捕虜となり
終わりを告げた
一瞬
宇宙にすれば
記録すら残らない
自然と宇宙は記録する
玉座は確かにあった
『普遍はいつも変わらない』
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あたたかな気持ちが
並ぶ
触れてみると
誰かを想い
誰かを好きになり
誰かを愛すること
そこには必ずある
神話の時代
戦いの時代
動物だった時代
愛は必ずこそに
帰る場所にあった
きっとそれが
普遍なのだろう
帰る場所こそが
真実
愛は宇宙になって
世界は包まれる
『神とまで崇められる』
軍人として
最前線で戦い
破った
前の玉座が短命
ならばと自ら玉座へ
統治は見事
堅実に民を導き
蛮族からの攻撃は退け
侵略にも耐えた
治世が国を変え
名君と呼ばれ
神としてあがめられた
だが人
陣中で疫病に倒れ
玉座はまたしても殻
神でありながら
人である
宇宙は神になること
人の限界を記録する
『変わらぬことと変えること』
本棚を見る
心地よい音楽
綺麗な歌声
普遍の楽曲
だが時代にそぐわない時も
流行に後れ
古いと言われ
それでも人々は心地よさを
隣には激しい音
派手な格好
敵視されることも
それでも生き残るため
時代に合わせるため
変化し続け
流行に乗り続け
波に乗る
アイコンとして
今もこれからも
生き残り続ける
それが音楽であり
普遍
本棚はまだまだ先がある
『兄と矛盾』
玉座は兄
後を継ぎ玉座へ
軍隊を統治
元老院を説得
玉座とある
歴史は矛盾
彼がいつ玉座に
歴史的証拠
乏しく
彼の実態が見えない
だが確実に居た
玉座に彼は
歴史の無限性の中
彼はいくつもの
個人の歴史を背負った
宇宙だけがしている
『黒いところ』
人は不幸
人は幸せ
自分は不幸
でも他者の不幸
好む
話を聞く
自分は安全
自分は優越
不幸を親身に
聞きながら
心では楽しむ
不幸は甘い
不幸は甘美
不幸は楽しい
他者の不幸
人の中にある
宇宙の一面
『三つの玉座を1つに』
彼が玉座
国には三つの玉座
国は分断
混乱の極致に
軍人から生まれた
玉座は
統治へ向け
統一に向け
軍隊を動かし
彼の力は
国を統一した
彼の統治は
歓声の中で迎えられ
統治が続くものと思われた
遠征先
秘書官を叱責
秘書官を恐怖
軍隊をまとめ
玉座は血塗られた
あっけない幕引き
宇宙は歴史の偉大
あっけない終わりを
ただ見つめていた
『暴力』
本棚を見る
涙を流す
拳を振り上げる
悲鳴が上がる
目を背けたい
それでも見つめなければ
誰かに伝えなければ
これは終わらない
拳を振り上げる者
被害を受ける者
誰かが止める
誰が止める
家という密室で
誰が入る
組織
個人
制度
止めることができない
地獄は続く
本棚には悲鳴
響き続ける
『老練の玉座』
二度の執政官
政治を熟知
彼に任せれば
玉座は安泰
誰もがそう思い
誰もがそう感じ
元老院が玉座へ
担ぎあげた
だが老練
戦争
政治
戦いにおむき
蛮族との長き攻防
新しい勢力の台頭
戦場に向かう老兵
次第に体力は衰え
熱病に侵され
玉座はまたしても
殻になった
地球はその一瞬を記録する
『可能性の世界』
本棚を見る
あらゆる書物
コミック
オーディオ
映像が並ぶ
そこはオムニバース
1つの巨大な世界
ならば何を正史
映像という限定
制限
媒体を変え
世界は広がる
広大に
より壮大に
それが宇宙
1つではない無限の宇宙
世界は1つではない
宇宙は巨大
本棚にはその巨大な
オムニバースが広がっている
『裏切りと策謀』
玉座についた時
軍人
戦いに赴き
戦果を上げ
各軍隊から推され
玉座に座る
元老院は苦笑
硬貨を製造
元老院に取り入り
玉座を死守
だが別の軍隊で
玉座が誕生
ぶつかるのは必然
遭遇すると戦闘
劣勢に追いやられ
玉座を裏切った
刃に倒れる
三カ月
宇宙はただ傍観していた
『悲しみの中』
本棚を見る
悲しみが広がる
手で触れると冷たい
何が起きた
若者が逝く
何故
ただ座っていて
何故そうなった
大人がは原因
探し続け
それでも原因が分からない
悲しみ
若者は帰らず
ただ悲嘆
寄り添いあう
それしかできない
今はそれが精いっぱい
静かに本棚を通り過ぎる
『若き日の軍人』
若き人
軍人に
才能が認められ
軍団長に
戦歴を重ね
玉座につく
蛮族や侵略を押しのけ
国境を安定させた
内乱は続き
荒廃した農村復興
領民には歓迎され
軍人には嫌われ
軍人が農村復興
軍人は不満
爆発したある日
玉座は血濡れた
またしても玉座は
血に濡れた
『暗闇の中』
本棚を見る
恐怖がある
黒い恐怖
向き合うため
人は睨む
だが恐怖は消えない
トラウマは消えない
それと付き合い
何とか折り合いを
だがトラウマから
何かが産まれる時も
トラウマは負
だけではない
トラウマの闇
暗闇の奥に
新しい何かが
生まれる時がある
『才に恵まれ』
文武両道
元老院となり
政治
軍事
両面優秀
前の玉座の死
陰謀を企てた
軍人たちを処罰
帰還後
玉座に座る
息子たちを玉座に座らせ
自らは遠征へ
蛮族を倒し
前の玉座が計画した戦場へ
だが雷に打たれた
歴史はこれを反乱
策謀
と記載する
真実は分からない
ただ宇宙だけが知ること
『法律の在り方』
本棚の前に立つ
分厚く輝く
無数の本
開くと多くのことが書かれ
人の歴史が定めた
法律が乗る
文字は規律であり
守るべき物
平等でありたい
そう願って作られた
だが平等とは何か
主観でしか見られない
人の法律とは
法律を破った時
逆手に取った時
人は法律を武器にできる
武器にも盾にもなる
それを本当に生かせる
本を閉じ
疑問を持ったまま
本棚の前から立ち去る
『人望』
玉座
乱立
自滅で1人
玉座に座り
敵と戦う
勝利する
だがまた玉座
別の玉座
倒しに
戻る最中
敵と遭遇
戦いの中
人望なき玉座は
反乱
記録に残る
短い玉座
混乱の中にある玉座
それでも宇宙は
地球は記録している
彼の玉座を
『友がいた』
本棚の前に立つ
懐かしい手触りだった
人は友
友人がいる
いないという
そんな人も居る
でも必ずいる
誰にも分からない
だけど気付く
友はいた
いずれ別れる
そんな気持ちもある
いずれ会わなくなる
きっとくる
でも会うために
探している
楽しい日々
悲しい日々
一緒に居た
懐かしい日々
本棚を後にする
友はいつも
空の下で暮らしている
『帝国軍人』
歴史
前期と後期
分ける
前期最後の玉座
あまりに簡素
あまりに歴史は
彼の人生
人の歴史
小さくする
彼は父と戦場
父がいなくなり
玉座へ
帰りに変死
首謀者は
謀殺の疑い
処刑
軍人時代
玉座の軍人
終わりを告げる
宇宙は続きを知っている
『現実の在り方』
本棚を見る
無数のサーバー
計算を続け
内部に世界を作る
メタバース
仮想現実
ゲーム
様々な名
その中が現実
ならば現実とは
現実を本当に証明
できない
この世界は
現実
虚構
生きている
すべてが生きている
ならばそれは現実
虚構
本棚を静かに通り過ぎる
『立て直しの帝国』
軍人が玉座
幾人も玉座
反乱
侵略
戦争
次々に起こった異変
国は拡大した
統治が難しくなる
新しい玉座
4つの玉座で統治
さらに国を強固に
税率を上げ
神を断定し
他宗教を排除
変わった
だが年齢には勝てず退任
玉座から降りたのは
歴史としてはめずらしい
宇宙は国を建て直し
それでも反感を買い
合理的に国を統治した
玉座の新たな歴史
宇宙は記録した
『時間の分かれ道』
本棚を見る
時間が流れている
時間は人には一本
だが時間は分岐
この瞬間も
時間は分かれ
世界は違う方向へ動く
これは何を意味する
誰が確認できる
確認のしようがない
今は
未来は分からない
自分の知らない
あの時の自分と
出会える日が来る
悲しみがなかった人生
苦しみがなかった人生
楽しい人生
順調な人生
あらゆる可能性がある
そこには時間
分岐がある
『3度の治世』
軍人として
経験を積む
辺境を統治
正式に玉座へ
治世は堅実であり
誰でも愛された
退任し余生を
だが玉座は彼を
隠居を許さなかった
治世は繰り返され
三度
玉座に座った
最後の余生
彼の最後は暗殺
自殺ともいわれる
宇宙は本当のことを知る
語ることはない
『炎は消えない』
本棚を見る
熱が伝わってくる
原因は
様々
世界に炎はある
炎はどこにでも
人の作ったもの
自然に燃える
消そうと思う
消せない
炎は全て燃え
失う
灰になる
大地にしみわたり
大地の栄養
人の炎は
失う
燃える物
何故燃える
なんなのだろう
本棚の熱を感じ
本棚を後にする
『敗北と野望』
玉座は4つ
1つに座る
広大な国
領民をまとめる
4人の玉座
1人として戦場へ
初めての戦
敗北
恥辱から始まる
力をつけ
外敵を排除
版図を広げた
やがて1つの野望を持つ
玉座を1つに
それを達成すべく
彼は動き出す
だが野望は野望で終わる
玉座を離れ
苦しみぬいた病魔
玉座から降りた
彼は散った
野望は宇宙となり
どこかで実現している
『意図しない』
本棚を見る
人生がある
一瞬の瞬き
そこに人
生物
生き物の記録がある
触れると様々な感触
人には歴史がある
決まった歴史はない
1人の歴史が刻まれる
その下には何億人の歴史がある
人の人生
だが意図しない
寿命ではない幕引き
触れると悲しみ
残された人々の記憶
憤り
恨みが指先に伝わる
それをただ触れること
ながめること
それしかできない
本棚を去ることしか
できないこともある
『散りゆく中』
玉座につく
国は東西に分かれ
それぞれの玉座
玉座の分割統制
国は安定した
だが乱世は繰り返す
仲間
部下が散り
混乱の中に
玉座は
それでも戦いへ
戦いの中で
死に瀕したことも
窮地にも
それでも生きた
体調の変化には勝てず
玉座を自ら降りた
散りゆく中
玉座を降りた
彼の波乱万丈を
宇宙は記録する
『消える宇宙』
本棚を見る
無数の宇宙が並ぶ
マルチバースと呼ばれる
パラレルワールドと呼ばれる
そこには無限の可能性
広がり続ける
宇宙は増え続ける
理が違う
素粒子レベルから違う
そんな宇宙も
本棚の中では一瞬
彼はそれを見て
通り過ぎるだけ
宇宙の誕生と消滅
増殖は
一瞬の出来事
彼は本棚を通り過ぎる
『玉座の奪い合い』
玉座につく前
貴族として生き
軍隊を率いて
玉座を奪う
戦争は
反乱は
終わりはしない
次から進軍が起こり
玉座は逃げた
逃げたところ
難攻不落
だが幽閉される
玉座は捕まり
進軍の最中
処刑される
世界は記録した
『長い物』
本棚を見る
手触りは美しい
長い首
独自の進化
首をぶつけ合う
草をむさぼる
牛と同じ
生きる
繁殖する
生き続ける
生物は思考する
思考は宇宙になる
宇宙はまた生物を生む
循環する
繰り返される
世界は回る
『戦場と民衆』
戦場にあり
戦果を上げ
帰国する
国は混乱していた
徴税の強化
免除の撤廃
市民は混乱になり
荒れていた
玉座と交渉し
安定を敷いた
玉座についた時
彼は版図拡大
これまでになかった
拡大を見せた
だが反乱
内部で軍隊が立ち上がり
敗北した
玉座は優れた歴史を刻み
地球はそれを記憶する
『ゆっくり』
本棚を見る
蠢く
ゆっくりと動く
人は嫌悪する
そんな感情も
ただ生きる
繁栄する
人など気にしない
生きることで
食べること
思考すること
それが宇宙になる
体を動かし
ゆっくりと動く
害虫と言われ
排除され
それでも生きる
言葉はない
ただ思考はある
宇宙は誕生し続ける
その姿を見た後
本棚を去っていく
『農民から玉座』
農民として
1人の市民として生き
玉座に座る
時代をそれを受け入れ
国は歓迎した
だが戦禍は玉座をくるむ
複数の玉座
複数の軍隊
対立
戦争
内乱はいとるところで起こり
玉座もまた別の玉座と
戦いは終わることなく
和解してもまた
玉座は最後
処刑される
農民だった玉座の最後
宇宙は見ていた
『創造する』
本棚を見る
無数の創造物が並ぶ
大小並ぶも
それぞれが楽しく
それぞれが面白い
創造は宇宙であり
巨大な力になる
だが苦労
苦痛
辛抱
それらが美徳となり
それらが真実となる
ただ時代は変わる
世界が変わる
苦労
苦痛
美徳
時代は本当にそれを求める
本当にそれが好き
本棚を去る時
時代の変化に追い抜かれた人々を見る
『歴史の無残』
歴史は残酷
玉座に座る
2つの玉座
1つは歴史
人は添え物
玉座に座り
共同で国を統治
何を想い
何を感じ
何をしようとした
ただ記されているのは
次の玉座に破れ
処刑されたこと
歴史はそれだけを記載する
宇宙は記録している
人が記録せずとも
『時代の過渡期』
本棚の前に立つ
本棚には時代
昔から時代は変化
時代は変化
何をしようとした時
何をしない時
習慣
慣例を破壊
嫌悪へ
受け入れる
受け入れない
浸透する
浸透しない
時代は新しい
珍しい物が
社会に浸透すると
混乱を起こす
システムが対応できない
これまでのシステムを
新しくしなければ
対応できない
それが人であり
歴史なのだ
本棚を過ぎ去るとき
時代は変化していた
『裏切りの連鎖』
玉座についた時
玉座はすでに乱立
玉座は誰の物
広大な国
広大な戦場
広大な軍隊
全部をまとめ上げるには
1人の玉座では追いつかない
そこで複数の玉座が乱立
協力し合い
巨大な国家を支えた
だが裏切り
玉座は裏切られ
国家は分断
玉座は戦争に破れ
逃げ帰った
歴史は裏切りの時代
玉座の乱立の時代を
無視することはない
そこにある物として
受け止める
『重力』
本棚を見る
物がしっかりと並んでいる
それは重力
下に引かれる力
見えない
感じる
だが人の力
足の筋力で
重力は無視できる
物を持ち上げられる
重力は他
明らかに違う
重力はどこから来た
どこへ向かう
何故発生している
重力とは
宇宙を結びつけるもの
宇宙は重力
重力がまた別の
違う宇宙を創造する
重力が宇宙を増殖させる
本棚を立ち去る
重力は瞬間
消えた
終わりなき神話 詩編2