見られている気がするの

幼い頃から何かと視線を感じていた。

そして今、何十年も見られていることが確認できた。
わたしには、見物人がいたのである。
怖ろしいことだ。

こちらが世間様を見下ろしている気がしていたのに、
私のほうが実は見られていて、笑われていたのである。

そんなわたしの滑稽な姿をある人は、
幸せなことだと思いなさい。と言った。
えっ。覗かれているのに幸せに思えって、どういうこと。

プライベートもクソもない。
あぁ、わたしはなんて恥ずかしい人間なんだ。
日記を見られるよりもずっと恥ずかしい。

これからこの視線にどう耐えていけばいいのだろう。
盗撮され続ける人生をどう凌げばよいのやら。
つらくて、悲しくて、恥ずかしくて、憂鬱なわたしの部屋は
この先一体どんな醜態を晒していくのだろうかと、
全くしあわせとは程遠い毎日なのであります。

見られている気がするの

見られている気がするの

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-03-21

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