『予感』

そろそろ帰りたいなと
キスの合間に思う時


『予感』


いつもそうだから
慣れてしまったわ
どんな風に愛されても
結局アタシは駄目なの

そんなに強く言わないで
だって醒めてしまう
あの子と遊べばいいじゃない
別にアタシである必要なんて

跡は付けないで
次の誰かの気に障るかも
手首の傷は見ない振りね
仕方ないけど

ああ、詰まんない
昨日のドラマのシーンを
頭の中で反芻して
あの場面であの台詞はないわ

アタシが女であることで
あなた方が騒ぐのなら
いっそ女であることを
放棄したくなるのです

グロスのラメが反射して
キラキラキラキラ
貴方を惑わす振りで
アタシは自分を騙す



「きっと愛せないから帰らせて、なんて言えない」

『予感』

『予感』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-03-16

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