絶望の淵のペシミスト

駄目だ
誰もかもが敵に見える
見えるというより 敵だ
敵は あまねく消したい
視界から一掃したい
かつての味方も 今や敵
かつて俺には味方がいただろうか
俺が味方だと思っていた者たちは
味方のふりをしていたにすぎなかったのではないか
真の味方であれば
絶望の淵にいる友に手を差しのべるはずだが
俺のまわりにいた奴らは
絶望の淵でもがいている俺を見て
指をさしてせせら笑っていた
あの瞬間に俺に味方はいないことを自覚した
あいつらも 俺と同じ思いをすればいいのに
俺と同じ苦渋を 味わえばいいのに
敵は あまねく消したい
近づいてくる奴らは 全員敵
半端な友情に浸るくらいなら
俺は独りでいたいんだ
もういいだろ 放っておいてくれ
おまえは俺の苦しみを半分背負うというが
俺の苦しみはそんなに軽くはない

絶望の淵のペシミスト

絶望の淵のペシミスト

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-22

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