試験管少年手紙録Ⅲ

黒髪少年と冬の試験管少年

悴み、震える指先は、寒さのせいだろう。
スノードームのようなそこは、僅かに、吹雪いている。
でも、君の、震える指先は、寒さでは、ない。
これは、
「寒い、な」
見開いた、柘榴の瞳と、かち合う。
ガラス越し、指先を掬うことは、出来ない。
代わりに、試験管を、覆う。
どうか、緊張が、解れますように。

2026.02.20
関係性自論8開催記念

試験管少年手紙録Ⅲ

試験管少年手紙録Ⅲ

とある少女たちの箱庭に届いた手紙。 それは、黒髪少年と“試験管少年”の物語であった。 宝物となった手紙を、特別に見せてくれるようだ。 2026.02.20更新

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-20

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