誰も救えない決定的な顚倒
他人と共にいる時にこそ
俺は孤独の味を知る。
誰も救えない決定的な顚倒!
俺はきっと欠損しているのだ、
充足感幸福感を感じる器官が。
他人と共にいればいるほど、その
距離感が掴めなくなるという逆説!
何気なく投げかけた言葉が
相手を深く傷つけてしまわないかという恐怖心。
そんな恐怖心を拭えない人間はやはり
遁世して、孤独に身を置くのが相応しいのか。
かつて人に会うことは祈りだった......
それはもはや形骸化した祈り。
惰性で捧げているだけの祈り。
誰も救えない決定的な顚倒!
自分が自分でなくなっていく
自分が乖離していく恐怖感。
人といようといなかろうと
自己を抑圧する人間は勝手に破滅する。
漸進的に統合がかき乱されて
自分も、他者といる時の自分も見失う。
俺は哀しいよ。かつて光を放っていたものが
呆気なく闇に呑み込まれてしまうその惨事が。
誰も救えない決定的な顚倒