同化と硬直

私は自分の病気を愛していた。
(イタロ・ズヴェーヴォ『ゼーノの意識』)


ああ何たる屈辱、何たる足枷。
俺には何もかもが足枷となる。
その重い枷を引きずって
一体どこへ向かえというのか?
俺には行き場などないし
帰るべき場所もない。
ただ虚しさに身を放擲(ほうてき)して
この身が腐るに(まか)せるまでだ。
ああ、すべての栄華、栄誉は儚い
総じて儚く虚しいのだ、それらは
夢見られている時が最も輝かしい
手に入れる前から失うことを思う
そんな俺には関係のない話だ......
いかなる成長物語も、偉大なる叙事詩も
残念ながらもう俺の心を(ふる)わせはしない
みな死すべき運命にあって、何故
達成感などというものに目が(くら)んで
成長などということを志したくなるのか
虚無主義に正誤は関係ない、それは
覆せない事実として横たわっているのだ。

同化と硬直

同化と硬直

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-10

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