インタビュア2

先に、インタビュアを見ていない人は、”インタビュア”から見てくださいね。
…なんか、説明わかりやすくなくてすいませんでした。

笑いあいたい、それだけです

「行ってきます」
母に見送られ、重たい足取りで歩く。
「はあ…」
今日は一段と最悪な日。2週間後にある、修学旅行の班を決めなければならない。
友達がいなければ、修学旅行だなんて楽しいわけがない。
それに、私はどうせのけ者にされるんだろうなあ。いやだなあ。
それじゃあなんで私は学校に行くんだろう。
頭の中で考えていると、すぐに答えは見つかった。

みんなが私を嫌いでも、私はみんなといたいから。

あれ?じゃあ、なんで私は学校にいきたくないの?
複雑な心境の中、私の目の前には”いやな”学校が見えていた。

「おはようございまーす」
朝のあいさつ。
校長先生や、教科担任、生徒会長らが元気よくあいさつしていた。
いつも朝はにぎわう学校。複数の生徒たちが、笑顔であいさつを返す。でももちろん、それを無視してバカやってる男子たちもいる。
「おはようございます」
私はそっと微笑み、静かにあいさつを返す。
そして、上靴を履き、自分のクラス、2-Aに向かった。

教室のドアを開けると、
「…あれ?」
誰もいない。
まさかの、一番乗りですか。
いやだなあ。本当に、一番乗りって嫌だ。
ほかのみんなはどうだかしらないけど、私はとにかく嫌だ。
でも引き返すわけにもいかない。
しぶしぶ私は自分の席に座った。
そしてその直後に、みんながドヤドヤと教室内へ入ってくる。
幸い、集団できてくれてよかった。
だって、一人二人だと、私が目に入って驚かれることが多いから。

みんなが席についた、その5分後、担任の山田先生が来た。
そして、山田先生が日直を呼び、朝のHRが始まり、一時間目の授業、修学旅行の班決めが始まった。
先生が教卓の前に立ち、話をする。
「えー一時間目は、修学旅行の班決めをする。学級委員、前に出てきて進めてください」
学級委員の男女二人が、一瞬顔を見合わせてから、前に出て話す。
「…では、班決めをします。どんなふうにしますか?」
いつも授業中うるさい、沢田がしゃしゃりでた。
「はいはーい!好きな人どうしでいいと思いまーす!」
私は心臓をぐっとつかまれたように、急に呼吸が苦しくなる。
嘘でしょ?
私は、友達と呼べる存在がいないのに…。
こんな私を仲間に入れてくれる人なんて、多分、いないと思うから…。
もし、入れてくれたとしても、絶対に浮く。相手にされなくなると思うから…。
だから、好きな人どうしっていう方法が大嫌い。
「じゃあ、好きな人どうしでいいですかー?」
「いいでーす」
私以外のほぼ全員、賛成した。
私はそのまま反対することもなく、ちゃくちゃくと班が決められていく。
-中。
「斉藤、アンタはどうすんの?」
女子の冷ややかな目が私を鋭く見つめる。
それもそう。
女子グループの、1、2班は決まっているのに、私のせいで、あとの3班が決まらない。
私のせいで、すっきり5、5、5で収まるはずなのに、私のせいで5、5、6と微妙な数字になってしまう。
私を嫌う人が多数いるから、私はどうしようもない立ち居地にいる。
「ねえ、きいてんの?なるべく早く決めたいんだけど」
冷たい氷柱が私の心に突き刺さる。
「…わ、私はどこでもいいけど…」
やっと出た言葉。
それによって、女子の学級委員がてきぱきと班をつくっていく。

その間私は、多数の女子から非難のシャワーを浴びせされていたことに気がついていた。

いやだよ。
そんな目で私を見ないでよ。
私はただ、みんなと仲良くなりたいだけなの。
その気持ちが上手く表せなくて、不器用なだけなんだ。

私は、
みんなと、

笑いあいたい、それだけです。

インタビュア2

ここからちょっと、いや、かなり主人公泣きます。

なんか、背景が学校と帰り道と家しかありませんね。

あと、内容がよくわからないと思っている方、

もっと書き方を勉強していこうと思いますので、

そこはご了承ください。

次で最終話です。ちと長くなるかもしれません。

インタビュア2

ボーカロイドのインタビュアという曲に合わせてつくった小説です。 感動系です。 興味がある人は、見ていってください。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-03

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted