死に際にラヴソングを

死に際くらい
噓でもいいから
愛に浸らせてくれよ

与えるばかりの人生で
与えられることには見向きもしなかった
愛することができる人は幸せだ、と
ヘッセが言っていたから

愛することで
おれは幸せだったろうか
愛することは
時に傷つけることをも含んでいた

愛されることに頓着しなくなるまで愛した
その結果がこれだ
おれは死に際でもおれなりの愛を謳うよ

死に際にラヴソングを

死に際にラヴソングを

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-01-19

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