最強魔法使いのスイーツショップ3
最強魔法使いのスイーツショップ3
前回のあらすじ
夏が暑すぎて国家が壊れる。子供が優しくて国家が救われる。やっぱり国に未来はない。でもカオス園(裏庭)は涼しくて完璧。(❁´ω`❁)
第一章 いちごプリン
昨日まで30度だの35度だのだったのに、もう10度台だ。秋はついに消え失せた。誰かが魔法を使った?
いや、そうではない。もう暦の上では冬だ。
ということで、市場には早くも苺が並んでいた。
「ねこ、あれほしい!」
幼い言葉で、猫耳庭師のりんごが苺を指差す。
まだカオス園では苺がなっていないし、ちょうどいいと思って買った。
だが、そのまま食べるには少々酸味が強すぎる。そう思い、絵梨乃に使い道を聞いた。
「いちごプリンはどう?」
りんごは大賛成するかのように魚をぶん回した。かわいくてこわい。
卵に牛乳、苺のシロップ。苺を丸ごと入れてみた。
あとはカオス園のミントとホイップを添えれば、
いちごプリンのかんせ……
全部食べられていた。
????????
第二章 宝石ゼリーポンチ
星が綺麗に見える季節になってきた。
絵梨乃は、どうやらいつもと違ってスランプ期らしい。
キラキラと輝く様子を、キャンバスの上に載せていく。
きらり。流れ星が飛んだ。
「宝石みたい……!」
ふと、つぶやいた。
「それだああああああ!!!!!」
絵梨乃の目が、職人モードになった。
もう止められない……。
魔力フル活用。水・火魔法でゼラチンを溶かして、赤、青、紫、着色魔法!
本当の星空よりも魔法光が光り輝いている。私の集中力もゴミ同然になっていく。
キラキラ……を通り越して、ギッラギラの世界に入り始めた。
金銀の粉が舞い、赤や青、紫の閃光が光る。
そうして完成したのは……
素晴らしいゼリーポンチと、ゴミ同然の絵。
一応、絵をチラシにして配った。正直、心が折れた。
なのに、めっちゃ人来た。やったね!
じゃないよ……(´・ω・`)
第三章 研究者の深夜メシ チーズリゾット
今日はカオス園で、初めて治癒魔法植物を見つけた。これで薬も、より良いものが作れる。
ひと段落ついた時には、もう0時を回っていた。
キッチンに降りると、誰もいな――
「にゃあああああああ!!!!!!」
心臓爆死寸前。そこには……
りんごがいた。
なんでやねん。
ということで、小さい子でも食べやすいように、野菜たっぷり・脂質たっぷり(こっちが本音)のチーズリゾットにした。
とろけるチーズと、にんじん、玉ねぎを入れて、ブイヨンを加えて蒸してみる。
めっちゃうまい。最高。
りんごも、ばっくばく食べている。三回おかわりした。
翌日、りんごのお腹とほっぺたのプニプニさが増していた。
=「太った」
第四章 花咲く花蜜タルト
3月なのに、まだ10度以下の日が続く。
でも、カオス園は20度。あったかい。
そのため、花が咲き始める。
いい香りが充満する。
「そういえば、わたしの住んでた地域に花蜜団子っていうお菓子あったなー……。」
「花蜜?」
目が半分、職人モードになる。
「花蜜だ!!!!!」
だめだ。スイッチが入った。
花から蜜を集める。
蜂のように行ったり来たり。ぶんぶんという羽音まで聞こえてきそう。
いや、もはやジェット機の音が聞こえる並みの勢いで集める。
そして、卵や小麦粉を惑星レベルで大量に使ってタルト生地を作り、
花蜜をこれでもかと入れ、
飾りにバタークリームの花を絞り、
花蜜タルトが完成した。
うますぎ。頭の中がお花畑になるほどうまい。
結果。即売れ。売れる速度、光速突破するかも。
なんと巨大タルトをホール買いしていく猛者もいた。
一秒間に10個売れるおかしさ。のば子さん、手際良すぎ。
今日も疲れた。けど、楽しかった。
腰は痛いけど。
第五章 凍結ベリーのジュレムース
最近、新しい植物を発見した。凍結ベリーというらしい。
私の出身地域の名産だそうだ。
「それ、めっちゃいい!!!!!」
絵梨乃は、いつも通り職人モード……だけど。
私は巻き込まないでほしかったなあ……。
ジュレを作る係。腕が死ぬ。
ムース用にこす係。腕が死ぬ!
混ぜる係。腕が死ぬ!!
容器に入れる係。腕が死ぬ!!!
はい。全部手伝わされました。
報酬は一個だけ。
うわああああ!!!!!
なんか信用を失いかけたけど、雇用契約書に小さく
「追加、いくらでも可能」
三つ食べた。(。・ω・。)
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