『透明な約束』
あんなに激しかった波涛も
今では穏やかな波をアタシに運ぶ
『透明な約束』
待たなくていいという
貴方からの言い付けを
アタシはこれからもずっと
守れそうにはないけれど
最初から守るつもりもなかった
優しすぎる貴方の言葉なんて
そのままの意味で信じたりしない
だけどきっと本気だったのね
本気で待たなくていいと
口にしたあの時の貴方の目
悲しく揺れる瞳が綺麗だった
最後の夜が煌めいて思わず泣いたの
永遠なんてあると思う?
YES、アタシには可能よ
忘却は貴方より優しい?
NO、何より難しい選択ね
いつだってアタシは繰り返したけど
約束すら残してくれなかった
そうやって甘やかさないで
空白に勝手に何か当て嵌めてしまう
煌めく貴方の瞳とアタシのピアス
あの夜に安物の石は魔法を宿した
異国の夜が貴方に優しくありますように
そんな願いだけ叶えばいいと
生きていく力は既に貰ったけれど
貴方を想わない日々には戻れない
見送ったアタシが振った手は
今もその温もりを求めてる
愛してくれた腕を思い描けば
何度も巡った肌の感触
着いて行けないなら待つことを
祈ることを許して欲しい
風が涙を乾かして
擽る波を感じて
砂浜に足跡を残せば
アタシは今も貴方のもの
「空白を埋めるものが、いつまでも愛でありますように」
『透明な約束』