親子丼
親子丼が好きです。
ふわふわでトロトロの卵がふんわりとご飯の上に乗せられて、美しい黄色の色彩を表出している。
黄色のトロッとしたボリュームのあるしなやかな感触に、甘みの凝縮を感じます。
そして鶏肉のコリッとした歯ごたえが柔らかくて身が溶けていく。
鶏肉のふくよかな柔らかみを、口の中に卵の甘さの余韻の中でじわーっと頬張る。
鶏肉の柔らかな噛み応えに甘いエキスが沁み出ていく。
その下にはふっくらと炊き上げられた白いご飯が湯気を立てて主張している。
卵が乗った白いご飯を口に入れると、コクのある甘みがエスプレッソで滲み出てくる。
卵の黄色身と白いふっくらとしたご飯がとろけて優美な味を奏でる。
それに鶏肉の身のぎっしりと詰まったなめらかな繊維質。身も心も柔らかくしなやかに伸び切っている。
あつあつのご飯が一杯に甘美なとろける味覚を提供し、ふくよかな卵のボリューミーさがふわっふわっと余韻に無くなっていく。
黄色の卵が波打ち美しく照ら光りをして美味しさを主張している。
ごはんと卵の相性の良さに全てが馴染み合い風味が統一され凝縮していく。
そこにだし汁、醤油、みりん、砂糖の黄金比のエキスが沁み渡っていく。
こんな美味しい味付けは無いくらいに絶妙に加味されている。
これ程具材が渾然一体となり相性抜群の親子丼があったでしょうか。
もう一度美味しさの余韻の中で、ぷりっぷりっとした大きな鶏肉を頬張ると、柔らかくコリッと溶けて沁み渡る風味豊かな憧憬。
こんな弾ける鶏肉のコリコリ感に旨みのエキスが沁み出す。
柔らかい鳥の中枢に旨みの究極がほんのりじわんと漂っている。
そこに卵のふわっとした甘みのしめやかさにほわんと溶ける静けさ。
この感触に優しく甘く切ない思いで見晴るかす。
あなたは私の秘密の恋人なのです。
その奥にたまねぎのシャキッとした食感で添える真骨頂。
ご飯がすすみ甘い卵の蜜が絡み合いとろりと沁み渡る。
深く堪能する親子丼の奥義に生きる醍醐味を教えてくれる。
全てが柔らかく優しさが通り抜け爽快な印象を与えた。
ああ、幸せを、食べる事の意味を教えてくれる。
この美味の認識の中にふんわりと無くなっていくのです。
親子丼