詩終 104 (静観)


ちっぽけな
積み木のおしろ

とっても長い長い
時間が過ぎてく
中で
おしろができていく
いつか人は
ここを去る
おしろを置いて

どこかでそれを知っていても
積み木にずっと
向かう
人は

大切なおしろ
ぼくのおしろ
ひとのおしろ
こわさなくたって、いいね


ずっと
私の
本当のお城が後ろにあることを
知っていても
知らなくても

大切なおしろ
本当のお城

詩終 104 (静観)

詩終 104 (静観)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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