詩終 103 (変転)


言葉は
取り去られてゆく
積もった塵は
吹きさらわれる

はじめからあった
何もないへと
帰る
裸へ帰る
自由へ帰る

はじめからなかったものは消える
私は消える
はじめからあった
わたしを残して

水たまりが
大地を残して
消えてしまうように

詩終 103 (変転)

詩終 103 (変転)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-16

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