詩なんてかくもんか
指が潰れて工場を辞めた
退職金はなし
それからは障害者雇用で働いている
ショーケースのなかの
見せ物の鼠として
のたうち回るだけの人生だ
(正の字をかく
(かいたぶんだけ自殺しようと思う
こんがりと焼けた
空襲の焦土に
困惑が積み重ねられてきた
敗戦コンプレックスと
集団的な
破滅願望の様式美に溺れている
読まれもしない
詩を書く人生ももうすぐおわり
美しいものなんてない
才能もない
それにどうせ書きたいものも書けなくなる
詩なんてかくもんか
指が潰れて工場を辞めた
退職金はなし
それからは障害者雇用で働いている
ショーケースのなかの
見せ物の鼠として
のたうち回るだけの人生だ
(正の字をかく
(かいたぶんだけ自殺しようと思う
こんがりと焼けた
空襲の焦土に
困惑が積み重ねられてきた
敗戦コンプレックスと
集団的な
破滅願望の様式美に溺れている
読まれもしない
詩を書く人生ももうすぐおわり
美しいものなんてない
才能もない
それにどうせ書きたいものも書けなくなる
詩なんてかくもんか