今日の一句/ 新作俳句(2026年版)
毎日のちょっとしたことを、思いつくままに。
目覚めても 風の音にぞ 気を折られ
ダブルだと 歳の差気になる バースデイ
陳列の 安い物ほど 先に売れ
黄札へと 目が行く自分の やるせなさ
買いあさる 残りし一つを カートに入れぬ
寒風に 吹き飛ばされそな 老し影
(2026/01/25)
何言ってんの あなたも年寄りと 妻に言われて
百円台の ケーキありがたや 二つしか買えないけれど
ああいやだ せめて気晴らしに この歌を
あの年で 独身貴族とは うらやまし
暖冬気取りが 寒き冬 そして来る猛暑たまらん
(2026/01/24)
部屋の隅に 固定電話は ひっそりと
この夜更け 隣の車は 何処へゆく
あの温泉へ 行きたやなあ もう一度
早や10時 ぽつんと一人 通学路
安売りの コメや重たき 老いし道
(2026/01/22)
年を重ね 欲しい物もなき 誕生日
空も晴れて 友の顔色も 良き日なり
雪降りて 孫の帰りを 心配す
舞う雪を 追いて口にす 子の叫び
今の子は 真冬も 部屋では短パン姿
(2026/01/21)
追い詰めば 人も窮鼠と なりぬれば
ひと逝けば 胸の思いも 消え去りぬ
なれど人 伝える術あり 後世に
今の世も 天変地異は 止められぬ
ただ祈り 世よ安かれと 願うのみ
知恵絞り 備えあれば 憂い少なし
(2026/01/18)
山茶花や 切られし枝も満開に
この寒さ 夏へ貯め込む 術なきや
開花日か この子が初めて見る桜
老い先が 見えねど 桜の花の夢
(2026/01/16)
関東煮 余りて友の 昼おかず
気候病 気圧下がりて 片頭痛
決めたんだ 治療はしないと 老し友
伊予柑の 実が落ちだせば 収穫日
幼子は ドーナツ片手に母を呼び
風寒し 買い物予定を 翌日に
(2026/01/14)
蛇口より しずくの音する 冬の夜半
冬嵐 ルミナリエの枠 倒したり
残り福 寒さに負けて 買いそびれ
店明かず 花束予約に 四苦八苦
寒き朝 着膨れ続く 散歩道
(2026/01/11)
風の子も あまりの寒さに 家の中
嬰児の 多くて名前を 覚えかね
間引きたる 人参貰うた 帰り道
なにしてるん? 学校帰りの 好奇心
コンニチワ 赤いほっぺに ウサギのフード
(2026/01/09)
丙午 晴れ着も 姉と同じ柄
始業式 通う児童の 声低し
前籠に 愛し子 すやと眠りたり
寒き朝 朝陽も雲が 遮りぬ
顧みぬ 家族の壁も 子供故
(2026/01/08)
葉書をと 買いに入れば 昼休み
元日の 昼となりても 寝静まり
駒うなり 羽根つきの音や 今何処
かん高き 子供の声や 寒き朝
雪滑り 今年は無理かと 膝を撫で
雪深き 寄る歳の身を 感じたり
冬至過ぎ 伊予柑の色 なお深まりて
地割れせし ジャガイモの畝 春日和
強風を 楽しむかの如く カラス舞い
(2026/01/06)
年の瀬の 夜の静寂に サイレンの音
大晦日 窓の明かりも 年を越し
物価高 節の支度に 困り果て
お年玉 孫の学年 確かめて
お年玉 カルテル組もうか ママ友と
除夜の鐘 今年も我が家の 風呂の中
(2025/12/30)
幼子は 銀貨をも一度 募金箱
子もママも みんなで楽しく 忘年会
こちらこそ 楽しい笑顔を ありがとう
(2025 / 12/28)
風の音 サンタのたたく 窓の音
越えられぬ 嘆きの壁の 厚さかな
クリスマス 神の涙か 雨続き
気のせいか イヴの飾りの 光も侘し
(2025/12/24)
久々に 人参切ってて 指切った
一人でも 信じる道を 行くのみさ
十戒を 忘れて我欲の 獣道
灯をかざす 自由の女神の目に涙
雨に泣く テント暮らしの クリスマス
(2025/12/23)
年金は 上がらず師走の 空っ風
四つ割りの カボチャで 柚子湯は目に浮かべ
はや冬至 お天道様は 北を向く
奪われぬ ヒシャブの乙女の 心の叫び
(2025/12/23)
恨むまい 慈悲の仏の 弟子だもの
我が孫は 海を離れて 遠くに住めり
買い物を 無理せずカートに 変えてみたら
寄る歳に 未だ気づかぬ 娘かな
孫を抱く 腰の痛さを ひた隠し
(2025/12/20)
丙午時代とともに 意味薄れ
忠臣蔵 若者の目に どう映る
成長は 喜ぶべきも お年玉
百円の オモチャはいらぬと クギ刺され
数の子は 嫌いなんだと 嘘ぶいて
羽子板市 不況知らずの 江戸気質
はや冬至 柚子も南瓜も 手が出せず
蕪太り ス入りが気になる 友の畑
上出来の 大根並べて 自慢顔
年老いて 釣果諦め 魚市場
(2025/12/12)
物価高 財布開け閉め 品定め
馬年に 借金賭けての 大勝負
惣菜の 高くて市場の 客困り
食材の 上がりて 節の質下がり
プレゼント 親の理屈は 子に効かず
一年中 僧はバイクで 颯爽と
伊予柑の 色づく網を 観るカラス
小春日に 子を見る母も 和みけり
(2025/12/16)
綿虫も 暖冬異変を もろに受け
白菜の 葉も緩みたり 春日和
タイ焼きも 跳ね上がりてや 年の暮れ
スーパー を巡りて探すも 見当たらず
どの人も 心重くて かご軽し
CO² 吸いて野菜は 大太り
鉢メダカ 寒さに沈みて 顔見せず
四季狂い 季語用いるも 興覚めて
山の池 今年も無事に 渡り鴨
葉桜も 夕日に燃える 散歩道
紅葉狩り 今年も友の スマホ見て
物価高 温泉行も 諦めて
パンダ消え サハリパークの 寂しかろ
プレゼント 違いに気づく 年頃に
サギ被害 あるところにはある 浮世金
流行語 世のせちがらきを 浮き立たせ
一年の 早きを語るも 慣れごとに
人心も 気候も狂いし この世かな
我欲をば せめて離れん 年の暮れ
心身の 動けるうちに いざ善を為さん
(2025/ 12/12)
🎄近頃、妻も車の免許を返上したこともあって
出不精になりました。皆さんはいかがでしたか?
(いずみ)
今日の一句/ 新作俳句(2026年版)