真空の比喩 140

見えている
にわたしが介在しないとき
そのまま見える世界は美しい
意味をもたない世界は美しい
目には世界はそのまま映る
映るものをわたしらは
翻訳しなくていい
異国の
美しい歌の意味なんて
知らないままでいい

真空の比喩 140

真空の比喩 140

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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