真空の比喩 139

ぼくはぼくの手前にいるぼくの話を、
ぼくを使って話す。
手前のぼくは言葉を話せない。
ぼくは言葉を知らない。

ぼくはぼくを通じて、
誰かのぼくのぼくと話がしたい。
言葉を使わずに。

真空の比喩 139

真空の比喩 139

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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