真空の比喩 98

人は何度だって死ね
死んではじめて
 ―何回も来るべきはじめて
私は生きていなかったって
知れ
生きてはじめてまた
死ぬ 人は
何度だって死ね
生き続けること

死に続けること
です

真空の比喩 98

真空の比喩 98

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-10

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