真空の比喩 86 (誓わない)

いま決めた永遠は
即席の名前に過ぎない
それは少し前の今に過ぎない
その永遠は不変ではいられない

誠意をもつならば
私は誓わない
生きている限り

変わり続ける
こと
くらい知っているよね
みんな 本当は。

何も変わらない
なんて、時がきたならば
その時
私は息をしていないだろう
誓う口も心もない
気づくこともないだろう
永遠に

真空の比喩 86 (誓わない)

真空の比喩 86 (誓わない)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

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