真空の比喩 70
永遠に来ない明日に向かって歩く群衆。
彼らはすべてを奪う。
無垢を、
真性を、
かつての人は、
人もどきになって、
人を人もどきにするべく、
一役買うのである。
そして役と同化して、
群衆の構成要素となる。
群衆の単なる部分となる。
私は
群衆ではない
私に役はない
私は要素ではない
私は同化しない
私は部分ではない
私は人だ
私は唯一の人だ
私は全体だ
私とは
わたしのことだ
私とは
あなたのことだ
私とは
存在のことだ
真空の比喩 70
永遠に来ない明日に向かって歩く群衆。
彼らはすべてを奪う。
無垢を、
真性を、
かつての人は、
人もどきになって、
人を人もどきにするべく、
一役買うのである。
そして役と同化して、
群衆の構成要素となる。
群衆の単なる部分となる。
私は
群衆ではない
私に役はない
私は要素ではない
私は同化しない
私は部分ではない
私は人だ
私は唯一の人だ
私は全体だ
私とは
わたしのことだ
私とは
あなたのことだ
私とは
存在のことだ
真空の比喩 70