真空の比喩 63 (無中)

からをやぶって私は
己の中心へと入ってゆくのだ
からは
内側にある
からの硬さ厚さ
中心への距離
もどれもこれも
私の嘘だ
本当はからも
無く
中心も
無く
私も
無く

真空の比喩 63 (無中)

真空の比喩 63 (無中)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

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