真空の比喩 47
名付けると
途端にそれは
名前に隠される
ぼくらが例えば
悲しみとか言うとき
名付けられたそれには本当は
悲しみとも呼べない何か
がいくつも含まれている
ぼくらが
感情…と言うとき
感情 だけでは到底納得できない何か
がそこにはいつも含まれている
ぼくらが
言うとき
言葉にされる前の
それ
は意味ではない
存在は沈黙している
ぼくらは騒ぎたてる
真空の比喩 47
名付けると
途端にそれは
名前に隠される
ぼくらが例えば
悲しみとか言うとき
名付けられたそれには本当は
悲しみとも呼べない何か
がいくつも含まれている
ぼくらが
感情…と言うとき
感情 だけでは到底納得できない何か
がそこにはいつも含まれている
ぼくらが
言うとき
言葉にされる前の
それ
は意味ではない
存在は沈黙している
ぼくらは騒ぎたてる
真空の比喩 47