真空の比喩 41 早川佳希 ぼくらの生はわずかな短い夢ぼくらは目覚めるとき夢もともに消え去るそのときぼくらの手は何ももっていないそうだぼくらは眠るとき何ももってはいなかった何もいらないさぼくらは必ず在るだけで 真空の比喩 41