真空の比喩 35

ここにいる ということから分離して
はいないか
ここにいない ことなんて
いつかさ
腐るほどできるのに

私は

ここに
いる  ということは有限であることを
少しばかり忘れて
はいないか
いつかさ
いない ということは無限になるのに



確かにここにいよう
幻ではない今のうちだけ せめて

真空の比喩 35

真空の比喩 35

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

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