真空の比喩 29
詩は
風のようだ
それは確かに感じられるのに
みえず
たえず過ぎていくばかり
いつも 二度とない
再現できない
ことばを使ったって
風は
どこにもない
吹いているということそのもの
の呼び名
風
は吹いてなきゃ風じゃない
詩は
風と似合っている
真空の比喩 29
詩は
風のようだ
それは確かに感じられるのに
みえず
たえず過ぎていくばかり
いつも 二度とない
再現できない
ことばを使ったって
風は
どこにもない
吹いているということそのもの
の呼び名
風
は吹いてなきゃ風じゃない
詩は
風と似合っている
真空の比喩 29