真空の比喩 27

ぼくがぼくを意識しているときほど
ぼくから遠いときはない

ぼくはそのままみる
ぼくはそれをかすめる

ぼくは確かにいる
ぼくは幻

ぼくはありのままだ
ぼくは偽る

ぼくは属していない
ぼくは属している

ぼくは交わる
ぼくは交わらない

ぼくは跡形も残らないだろう
ぼくの跡形は残る

真空の比喩 27

真空の比喩 27

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

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