真空の比喩 24

あんなにも霧は濃いのに
近くにいくと薄れて見えなくなる
ようだ
立ちつくしていればいいんだ
遠くからぼんやりと眺める
にとどめたらいい
触れなくても
見えているのだから

自分のものにはならない
それでいい

真空の比喩 24

真空の比喩 24

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted