真空の比喩 24 早川佳希 あんなにも霧は濃いのに近くにいくと薄れて見えなくなるようだ立ちつくしていればいいんだ遠くからぼんやりと眺めるにとどめたらいい触れなくても見えているのだから自分のものにはならないそれでいい 真空の比喩 24