真空の比喩 10


例えばぼくは扉の前で立っている
誰かがそれをひらく
というより
もしかしたらはじめからひらかれていたのかもしれない
とぼくに気づかせたりする

ひらかれた所がある
と認識したぼくは例えば進む

※繰り返し



この「ぼく」が
誰かのなにかだったりする



が、誰かのなにかだったりする

真空の比喩 10

真空の比喩 10

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-09

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