短歌集/秋の言の葉

年相応に、秋をテーマに歌を作りましょうか。

【まずは古典風から】

暮れゆきて (ひよ)の鳴き声寂しくも
散りゆく()の葉は(くれない)に燃ゆ

天高く 雲一つなき青空を
仰いで駆け行く数万の人々

イワシ雲 子供の写真を観し後に
老婆は足しにと 紙幣を差し出し

チャリティに参加させてと その乙女
笑顔で髪を 秋風に(ゆだ)

尾根走る 唐紅(からくれない)に燃ゆる(おび)
かつては修験の通り道とか

暮れ急ぐ 夕日に負けじと幼子(おさなご)
家路を目指し駆けて消えゆく

寒風(かんぷう)に カラスの群れの鳴き騒ぎ 
人世(ひとよ)の乱れを嘲笑(あざわら)うかの如くに

酷暑ゆえに 狩り(そこ)ねたる (かど)の木の
(こも)れる枝は(すずめ)の宿に

友集う 話題は日々の体調か
それもそのはず仰げば秋空(あきぞら)

🌰今日これくらいに、また明日。(いずみ)
  




 

短歌集/秋の言の葉

短歌集/秋の言の葉

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-16

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted