短歌集/秋の言の葉
年相応に、秋をテーマに歌を作りましょうか。
【まずは古典風から】
暮れゆきて 鵯の鳴き声寂しくも
散りゆく木の葉は紅に燃ゆ
天高く 雲一つなき青空を
仰いで駆け行く数万の人々
イワシ雲 子供の写真を観し後に
老婆は足しにと 紙幣を差し出し
チャリティに参加させてと その乙女
笑顔で髪を 秋風に委ね
尾根走る 唐紅に燃ゆる帯
かつては修験の通り道とか
暮れ急ぐ 夕日に負けじと幼子は
家路を目指し駆けて消えゆく
寒風に カラスの群れの鳴き騒ぎ
人世の乱れを嘲笑うかの如くに
酷暑ゆえに 狩り損ねたる 門の木の
籠れる枝は雀の宿に
友集う 話題は日々の体調か
それもそのはず仰げば秋空
🌰今日これくらいに、また明日。(いずみ)
短歌集/秋の言の葉