『それでもまだ、優しさが欲しいの?』
何度捨てられて何度泣いても
君は幸せの存在を信じてる
『それでもまだ、優しさが欲しいの?』
温情のような恋に縋って
本命と付き合えたら出て行けなんて
彼の冷酷な言葉に傷ついてない振り
好きとは言われた事もないとか
ねえ、これ以上アタシを失望させないで
君はいつまで憐れなままなの
憐れで滑稽で見ていられない
そろそろ独りで生きてく覚悟を決めなよ
アタシみたいに弄べとは言わない
だけど弄ばれるのだけは回避したら?
そういう男が好きならつける薬はないけど
別に好きでもないくせに
自分勝手で我儘放題
そんな君が男を前にすると借りてきた猫
その態度が彼らを助長させるのよ
何をしてもいいって結論に向かわせる
君が大好きなあの子は可愛いからいいの
君は違うってこと理解して
アタシを見下す様も本当に滑稽
男達の懇願を無視するアタシよ?
アタシだって特別なんかじゃない
だから巧みな話術と演出を手に入れた
どうすれば彼らが跪くか分析し
掌握する術を自分のものにした
君がその努力をしないことを
とても残念に思うわ
可愛い子と同じように振る舞えば
それで自分も可愛くなれる訳じゃない
そんな簡単なことも計算できない
そういうとこをアタシは
可愛いと思うんだけど
世の中の可愛いとははっきり違う
「君が求める優しさはいつも見せかけ」
『それでもまだ、優しさが欲しいの?』