存在の疼痛
この疼痛は何に由来するのか?
不変の過去の雪崩か 不透明な未来への嘔気か
誰でもなくなりたいという望みは嘲弄され
常に私は誰かであることを強いられる
何も感じないことが許されないのなら
何もかもを感じることを許してほしい
ああ 私があらゆる人
あらゆる場であったなら!
私はすべてを感じたい 感じ尽くして
あらゆる興味を失いたい あらゆる執着から
解き放たれて 自由に 伸び伸びと生きるのだ
ああ 私があらゆる夢
あらゆる現実であったなら!
私はすべてを見たい 見尽くして
この目に何の期待も抱かなくなりたい
何も見ないことが許されないのなら
何もかもを見尽くすことを許してほしい
存在の疼痛