優しさはかなしい

高校生の頃に作った詩です

優しさはかなしい

優しさはかなしい

優しさは夕ぐれの部屋の片隅のよう

静かにひとり

うずくまって


優しさはかなしい

優しさは六月の空のよう

懐かしくて少し暗い


優しさは緑の祈り

あるいは倒れたヒメジオン


優しさはゆりに止まったジャノメチョウ

それとも低く飛ぶツバメ

優しさはかなしい

優しさはかなしい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-10-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted