『ごはん日記。2』
この日記はこんなかたがたへおすすめです。
就労支援施設B型ってどんなところ? と感じたり、中に入るとどのような感じ? どんな人びとがいるの? とふしぎに思うかたがたがもしもいましたら、ぜひお時間あるときお読みになってみてください。
そしてお近くの就労支援施設の前を通りがかったとき、そこはどのような施設なのか想像を少しだけ働かせてみて、その想像が当たっているのかどうか確かめてみてください。
朝ごはんはなにを食べようかとお考えになっているかたも、もしもいましたらもちろんお気軽に読んでみてください。
始まり踏みだす一歩を迷うかたへ。
うぃんなーろーるぱんあれんじ。
今日の朝ごはんは施設で買ったウィンナーロールをできる範囲でアレンジした。
冷蔵庫からウィンナーロール2つを出しレンジ500wで30秒ほど加熱、取り出したらウィンナーロールにケチャップ、粉チーズをお好み量をふりかけ、次に庭でとれた生パセリをちぎってウィンナーロールの真ん中にそえる。
トースターでさらに2分加熱し皿に盛りつけできあがり。
ケチャップや粉チーズは焼くことで甘く香ばしくなり、生パセリは香りが少しおさえられ食べやすい。
ウィンナーとよく合う。
ウィンナーロールは冷蔵庫から出してから室温においておいたほうが良いのかなと思うけれど、朝は時間が限られているのでわたしは電子レンジに頼り、中のウィンナーまで温めてから、トーストする。
もちろんウィンナーロール単体でもおいしくいただけるパンだ。
今日はコーヒーと一緒に食べた。
野菜サラダなどプラスしたらさらに栄養バランスは取れると思う。
ちなみに施設はウィンナーチーズという調理生地を使った調理パンがある。
それもウィンナー、ケチャップ、チーズ、乾燥パセリがふってあり、わたしの作ったウィンナーロールアレンジはそこからヒントを得た。
ウィンナーロールとは生地が違うため、わたしの作ったウィンナーロールアレンジとウィンナーチーズは似たような味つけであっても微妙に味わいが違う。
ウィンナーチーズはおつまみや主食になりそうなおいしさで、ウィンナーロールパンアレンジはお子さまでもお召し上がりしやすそうなほの甘さが感じられる。
ひとそれぞれそのまま食べたりアレンジしたり楽しい施設のパンだ。
あまりものと、嘘。
今日は、朝ごはんに1個だけあまったウィンナーロールパンをそのままシンプルに食べた。
ウィンナーロールパンは冷蔵庫にいれてあるので電子レンジでチンしてからトースターでリベイクした。
無糖ヨーグルトに庭で採れたブルーベリーとはちみつ、シナモンを入れたものと、コーヒーと一緒においしくいただいた。
ウィンナーロールパンは本当はこのようにそのままシンプルな工程を経るだけで口に入るため時短になり、完成した朝食になることが魅力のひとつだとわたしは思っている。
昨日は朝ごはんに施設で新しく発売した2種類の味が楽しめるミニコッペパンセットを食べた。
小さなコッペパン2つにそれぞれ違う味の具材がつめこまれている。
常温でももちろん食べやすそうな具材が入っていたのだけれど、わたしは冷蔵していたので、いつものように電子レンジで軽く温めなおしてからトースターで焼いた。
朝食やランチにぴったりな手軽さと腹持ちだ。
ミニコッペパンと合わせて野菜サラダや野菜ジュースでビタミンを摂ったり、なにか小さな副菜をコンビニエンスストアで買い、たんぱく質をプラスしてもバランス良くお召し上がりいただけると思う。
簡単な、野菜やソーセージなどが入った副菜お弁当をご自身で用意しておいてミニコッペパンセットと一緒にいただいても栄養バランスが整えやすくなると思う。
2個のミニコッペパンをどなたかとシェアし、試食として分けたり味の違いをお互いの好みのものと交換してみたりしても、楽しいのではないかなと個人的に感じた商品だ。
ちなみにコッペパンもロールパンも施設にて生地から作られていて、焼きあがったパンに具材を挟み調理しているのも施設にてさまざまな人びとの手により行われている。
手作りパンといって良いとわたしは思うので、他のパンよりは単価が少々お高めに設定されているけれど、施設のオリジナルパンをもしも求める人びとがいらっしゃるなら、数ある種類のパンたちから、コッペパンのセット商品やウィンナーロールパン、ロールパン、レーズンパン、セサミパン、豆パンなどをわたしは勧めたい。
もちろん食パンやパン耳もオリジナル商品で売られている。
あんぱんやクリームぱんが日によって形やふくらみ具合、焼きあがりの色などが微妙に違うのも、生地から手作りしていることや天候、気温、わたしたち全体の気運など関係しているような気がわたしにはしている。
パンは正直者だ。
嘘は、人間のものだ。
なんだか、いろいろなことを正直者なパンのせいにはしたくはないなと思いパンをおいしく食べる、わたしだ。
れーずんぱんと、にんじん。
前から施設のミニレーズンパン3個セットをどうやっておいしくいただくか考えていた。
ふつうにリベイクして食べてももちろんおいしいのだけれど。
インターネットで調べたらレーズンにはにんじんが合うそう。
今日の朝ごはんはにんじんラペという副菜料理レシピを利用したものと、施設のレーズンパンを合わせてみた。
にんじんラペは本当は前日や時間があるときにあらかじめ作っておくと朝ごはんとしては楽だと思う。
レーズンパン3個全てをミニハンバーガーのようにしたい。
パンを横から見て真ん中らへんに、ナイフで3分の2くらいスライスし切れ目を入れる。
(冷蔵庫にレーズンパンを保存してあると身がしまってナイフで切りやすい。)
レーズンパンをトースターで焦げないよう1,2分ほど焼く。
にんじん1本あたり3分の1量を細切りにしてボウルにあけ塩をぱらぱらとふり、もみこんで10分置く。
10分置いたら手のひらでぎゅっとにんじんの水気をしぼり、さらににんじんへオリーブオイル小さじ1、はちみつ小さじ2分の1、レモン汁小さじ2分の1、粗びきこしょうをお好み量加え混ぜ合わせる。
わたしは時短したかったので調味料をにんじんと混ぜ合わせたあと、冷凍庫で10分ほどにんじんラペを冷やした。
これでにんじんラペはできあがり。
焼きあがり横に切れ目を入れたレーズンパン全てににんじんラペを菜箸でつめこんでいく。
にんじんのオレンジが鮮やかでレーズンパンのミニハンバーガーみたい。
これであとはおいしくいただくだけ。
生のにんじんを使っているため多少のにんじん独特の香りはするけれどレーズンの甘さと確かによく合う。
野菜も摂りやすい。
ほうじ茶と一緒に食べた。
にんじんラペについてはインターネットに数々のレシピが更新されているためそのひとそれぞれのお好みのレシピ、冷蔵庫に常備しているものの調味料たちで作ると良いかなと思った。
いつもの施設のレーズンパンは焼き型の関係で小さな地球みたいに球体をしている。
だけれど今日わたしが買ったレーズンパンはロールパンのように半円型をしていた。
半円型のほうがにんじんラペをつめやすいのかもしれない。
今度機会があれば、小さな地球の方で、作ったにんじんラペをサンドイッチできるのか試してみたい。
ごまぱんがゆ。
朝ごはんは、施設のセサミパン3個入りをパン粥にしてみた。
3個入りがぺろっといただけるのに腹持ちが良い感覚がある。
軽めのランチにも良いかもしれない。
基本のレシピはクラシルというサイトを参考にした。
時間があるとき、温かいものをめしあがりたいときにおすすめ。
まずセサミパンを冷蔵庫からとりだして500wで20秒温める。
セサミパンを2分トースターでリベイク。
牛乳を200ccはかり深めのグラタン皿に投入し、600wで1分半牛乳を加熱(500wでは1分50秒くらいかなと思う)する。
皿に入った温めた牛乳にコンソメを小さじ2分の1はかりまぜる。
焼きあがったセサミパン3個を一口大にちぎり皿のなかの牛乳にひたしていく。
2分ほどパンをひたしている間に、別の耐熱深め小鉢に油をたらしてからキッチンペーパーでぬりひろげ、たまごを割り落とす。
黄身に数カ所つまようじで穴をあけレンジで500w20秒1回と、500w10秒1回、計2回温め、温泉卵を作る。
ひたしたパンの真ん中をあけて温泉卵をいれて、まわりに粉チーズとコショウをお好み量ふる。
庭でとれた冷凍していたパセリもちぎって散らした。
あとはトースターにパン粥の入ったグラタン皿をいれて3分ほどセサミパンに少々焦げめがつくまで、温泉卵があるていど固まるまで焼く。
焼きあがったら、固まったたまごにケチャップで好きなイラストを描く。(わたしは顔を描いた)
できあがり。
味はグラタンというよりパン粥に近く、できたてはあつあつなのでしばらく粗熱をとってからめしあがっても身体が温まる。
コンソメは塩味が効いているためミルクっぽさがほしい場合はひかえめに使うことも良いと感じた。
わたしは脂質の関係で粉チーズにしたけれどとろけるチーズだとより濃厚にしあがりそう。
パセリは乾燥パセリでも良く最後にふりかけると香る。
お好みにより、生に近い半熟のたまごでいただきたい場合はレンジでわざわざ温めずひたしているパン粥に生卵を投入しトースターでプラス1分して全体を焼けば、食べるときたまごと混ぜ合わせおいしくパン粥をいただけると思う。
体調が優れないとき、時間が少しあるとき、セサミパン3個入りをいっきに消費したいとき。
おすすめのレシピだ。
スニーカーの休日。
今日は出かける予定が無かったので午後から洗濯とスニーカーを3足洗った。
スニーカーの洗い方は自己流なので今日中に乾くのか、とても不安だ。
コインランドリーにスニーカー用の洗濯機がある場所も多いけれど。
真夏。歩いて行ける距離にはコインランドリーが無いので自宅にて手洗いした。
まずスニーカーを1足ずつ濡らす。
洗面台の蛇口からぬるま湯を流し靴用ブラシを使いほこりや土を軽く落とす。(本当は外でやったほうがよいと思われる)
バケツにぬるま湯と洗濯用の洗剤を少し入れかき混ぜ、濡れた靴をひとつずつバケツの中に沈めながら靴用ブラシでこすり汚れを落としていく。
バケツの中の汚れたぬるま湯は排水溝には捨てずに外に捨てる。
これを3足分くり返す。
最後はすすぎ。
靴を水道から出るぬるま湯でよくすすぐ。
わたしは靴全体が濡れるよう靴の中にぬるま湯がたまるようにすすぐことを3回くらいくり返す。
新聞紙の上に濡れた靴3足を置いて、タオルでそれぞれ靴底にたまる水気を押すようにして吸い取る。
後は外に出して日当たりの良い場所にて乾かす。
とりあえず夕方くらいまで外に出しておいて乾かなかったらドライヤーや洗濯機の乾燥機能などを試してみたいと思う。
どうなるだろう?
夕方、室内へスニーカーたちを入れた。
1足は乾いたけれど、あとの2足はまだ乾ききっていないため、丸めた新聞紙を詰めて一晩置いてみる。
それほど急ぎではないため新聞紙で乾かしても大丈夫だろう。
外の気温は夕方でもまだ温かい。
夕暮れとはまだいかず空が青く雲が薄くたなびく、爽やかな夏空だ。
スニーカーはわたしよりも体力があって働きもの。
洗い乾かすことで1日、わたしのスニーカーは、まどろむ。
作業のふしぎ。
今日は個別作業といって一人でやる作業を施設内で黙々とした。
個別作業はその時々で任される作業が違う。
けれどもだいたい一人で静かにじっと座り休憩時間まで地道にくり返す作業が多いため小さな達成感を個人的に得られやすい作業のような気がわたしはしている。
個別作業は一歩は小さくても“ここまではできた” 、体調の上下があっても“これならできる”を、積み上げていく作業とわたしは思ってやることが多い。
今回はパンの商品タグ作り。
パンの商品名が印刷された紙をひたすらハサミで切り続ける根気のいる作業だ。
ただ、パンがつまった袋をとめるタグなため、お客様はパンをお手にとってお買い上げいただく時と、お召し上がりいただく時にそのタグを必ずぱっと一瞬見る。
タグは手作りの、小さな名刺だとわたしは思う。
切り作業が終わると小さな器具を使い四角く切られた紙の左上に丸い穴を次々と開ける。
6,7枚ずつ、切られた紙をまとめ、穴をあけたら商品別に分けそろえ輪ゴムでまとめる。
タグ作りのワンシーンはこのような感じで今日は終わった。
地道な作業をひたすらしていると、実際に目の前でしている作業にもちろんあるていど集中はしているのだけれど、この作業はどのような流れのなかの一部分なのだろうとなんとなく考えていたり、どのような会社のどんな商品に関わる一部分なのかと少しだけわたしは想像してみたりする。
ふわっとでもそうして考えていると地道な作業は小さな役割の連続になる。
集団でやる作業に灯された意味があるように個別で個人的にやる作業にもやっぱり意味があるとわたしは思っている。
作業自体に得手不得手があっても、それはそのひとの個性のあらわれかたということだとわたしは思う。
ただ作業の食わず嫌いが多いよりは苦手だけれども少しずつできることを増やしていく方向性へ進めたほうが、そのひとそのひとの、自立だったり他者をきちんと頼る能力だったり、そのような可能性や道筋はどんどんと広がるような気がする。
先輩や同僚、後輩、新人。
それぞれ性格も生きる人生も違えば、持病の種類も程度も違う。
考え方は絶対にみんな違うのに、なぜか同じひとつの商品を作っている。
同じ目的のために、どうしてか隣同士で作業を分担してやっている。
同じ作業をしていてどちらか一方がより多くできていても、それは全体から見てとても些細なことだ。
全体として、期日までにまとまった量を指定されたクォリティできちんとおさめればそれで良しであり、あとはそのひとそのひとの目標により、作業の意味合いはみんなそれぞれ異なっているとわたしは感じている。
わたしたちはたぶん、誰とも競争はしていないのだと思う。
いや、逆にもっと純粋に競争していると言っても良いのかもしれない。
しかしその競争相手は同僚や先輩や後輩、新人の誰かではない。
こころの中でいつも一歩先を行く、自分自身の背中なのだと思う。
わたしの今いる場所はそういう場所だ。
いろどりぴざしょくぱん。
今日の朝ごはんはいただきもののお野菜があったので、施設で買った食パン1枚を使いピザ風食パンにした。
レンジで軽く温めた食パンにケチャップをぬりひろげ、乾燥バジルをふる。
フライパンでナス2分の1とピーマン2分の1、切った野菜たちをオリーブオイルで炒めて食パンの上にのせる。
生のトマトを一口サイズでカットしたものをさらに野菜たちの上にのせ、ミックスチーズを大さじ2ぱらぱらとふりかける。
最後にまた乾燥バジルと粗びきこしょうをふり、あとはトースターで3分ほどしっかり目に焼く。
できあがり。
コーヒーとともにナイフとフォークでいただく。
もちろんそのままかぶりついてもいい。
ケチャップだと甘めの味つけになるためピザ味により近づけたい場合はピザソースをかわりにぬると良いと思う。
今回はナスがあるためフライパンで炒めたけれど、ピーマンやトマトが具材の時は炒めなくても、生のピーマンやトマトをそのまま食パンの上に散らしてチーズをかけトースターでしっかり目に焼いてもフレッシュ感があっておいしい。
わたしは野菜を食パンの上にしいたあとスクランブルエッグをプラスすることもある。
お好みでご自身の好きなソースや具材を食パンにのせてトースターで焼けばできあがる手軽なオープンサンド。
インターネットにて食パンレシピも多数あるのでそれらを参考にしてみても楽しいと思う。
施設のパンは数年前から比べると当社比でとてもおいしくなった。
食パンを食べるとそのことがよくわかる。
理由は、さまざまなお立場の方々のご協力ゆえと機材の更新のためと聞いたことがある。
ありがたいと度々わたしは感じる。
わたしは今は行っていないけれどパンを販売するときの接客において自分自身でもあまりおいしくないパンとわかっていて売るときの心苦しさを想像してしまう方で、そういうときはなんだか作業をしていて売れなかったときになかなか襟を正せないのだ。
けれども、パンがすこしずつ進化した今では、施設のこのパンたちは大手コンビニやチェーン店、個人のプロフェッショナルな店には、味は膝から崩れ落ち負けてしまうけれど、現在施設のパンはあるていど味のクォリティはあるためこのようににっき。の文章に昇華できる。
福祉施設のパンだからできないこともある。
福祉施設のパンならではの良いところもある。
福祉施設のパンがなぜあるのと聞かれたら、名乗っているんだと思うと返す。
存在を名乗ることで居場所を手作りしている。
これはうちの施設だけ、うちの施設の商品だけではなく他の福祉施設やその商品たちを町中でわたしが見かけるたび、なんとなく思うことだ。
冷やし中華、はじまってました。
今日のお昼ごはんは施設で外食し冷やし中華を食べた。
施設で毎年夏になるとカフェメニューとして9月末頃までやっている。
わたしは施設の冷やし中華を今年初めて食べた。
かにかまやきゅうり、錦糸卵、わかめがはいっていて彩りが目に楽しい。
冷たいラーメンと良く合う冷やし中華のタレはすでにかかっているため、さっと食べられる。
わたしにとっての美味しい夏がやっと来たと思った。
わたしは体調が悪いと季節感をまず忘れてしまう。
ひきこもりワンシーズン過ぎ去るなんて学生の時は当たり前のことだった。
ここ2年間は特に精神的に体調が優れず個人的にとても困ったなと思っていたのだけれど最近、ストレスがかかるその理由がひょんなことから判明したため、心が少し軽くなった。
わたしはいくつか持病を持っているのだけれど原因不明の辛さは心痛いほど理解しているので(わからないということについての耐性はもしかしたらあるほうなのかもしれない)、ストレスの原因がほぼわかってきてほっとしている日々だ。
問題そのものはわたしが想像していた課題と違いそれほど影響力が無いと思われるため、あとは野となれ山となれ、だ。
話を戻すけれど施設のカフェの冷やし中華は以下のように作られている。
卵を溶きフライパンで薄焼き卵を何枚か作り錦糸状に切って、きゅうりをグラム数ごと細長く切り、かにかまを割いたりわかめをお湯で戻したり、このようにあらかじめ具材を用意してから、注文が入るとラーメンをゆでて水でしめ具材とタレを合わせて提供している。
会計時わたしがカウンターへ出した冷やし中華の注文票(予約券の紙)は、カウンターにいる注文を確認し周りに伝える受付担当者を通しおぼんに貼られて作業場につく。
その間に注文を聞いて麺をきちんとゆでて冷やす担当者が仕事をし、冷えたラーメンが丁寧に麺を盛り付ける担当者に渡され、具材を盛り付けられ、冷やし中華がおぼんにのせられるのだ。
そして注文された料理を運び接客をする担当者の手によりわたしのもとに冷やし中華が運ばれてくる。
この流れになっている。
冷やし中華一品にさまざまな手のひらが通される。
作業とはなんだろうなとわたしは考える。
できるできないよりも大切なことを思い出させてくれる場が世界にひとつふたつあってもいいじゃないかと日々感じる。
なにも手を加えなくたって、世界には競争がこれほどあふれているんだから。
9月半ば夕暮れが早くなってきた。
でも、紫の空色。
わたしの夏はまだ始まったばかりだ。
クロワッサンサンドイッチ 1
きょうは朝ごはんに施設のクロワッサンを食べた。
サンドイッチに見立てていろいろつめこんでみた。
まず冷蔵庫からクロワッサンを取り出して具材を挟むための切れ目を横からいれる。
切れ目にウスターソースを注ぎ入れキャベツやにんじんが入ったカット生野菜をつめ上から粗びきこしょうをふる。
トースターで野菜を入れたクロワッサンを一分ほど焼く。
その間ウィンナー一本をソテーしておきミックスナッツからクルミとアーモンドを取り出し包丁で砕く。
焼き上がったクロワッサンにウィンナーを中央にはさみ砕いたクルミとアーモンドを周りに散らす。
ケチャップをウィンナーにお好みの量かける。
これでクロワッサンサンドイッチの完成だ。
お味は、一見ばらばらな食材のようでいてクロワッサンのバター(本当はマーガリン)風味が口のなかに広がるおかげかそれぞれが主張しつつもうまくまとまっていて香ばしく美味しい。
カット野菜のシャキシャキ感、クロワッサンのさくさく感、クルミとアーモンドザクザク感がマッチしている歯ごたえ。
ぽろぽろクロワッサンをこぼしても誰の目も気にせず自宅でゆっくりいただける自由なサンドイッチになった。
クロワッサンはフレッシュな具材のサンドイッチには合わないのではないかという心配は杞憂だったみたい。
もちろんクロワッサンそのままいただいても美味しいのだけれど。
冷蔵庫のあまりもので作ったクロワッサンサンドイッチ。
あまりものには福があるというけれど、わたしにはちいさな幸せを運んでくれた。
朝にちいさな幸せがあると嬉しいものだ。
インスタントコーヒーと牛乳を合わせたカフェオレと一緒にいただいた。
美味しく食べて今日という日がはじまる幸せをわたしはきっと忘れない。
レーズンナッツアップルシナモン。
今日の朝ごはんは施設のまんまるなかたちの、地球レーズンパン3個入りをどうやって食べようか迷いインターネットで検索して良さそうなレシピを拝借し、ぱぱっと作ってみた。
冷蔵庫にいれたレーズンパンを取り出し、パンの真ん中に包丁で切れ目をいれておく。
トースターでまんまる地球レーズンパンを裏返して焦げないよう一分ほど焼き、その間にミックスナッツをフライパンで素焼きしてからフライパンから取り出して包丁でまな板の上簡単に砕く。
砕いたミックスナッツにお好みの量はちみつを絡めておく。
次にりんごスライスソテーを作る。
皮付きりんごを包丁で薄くスライスし、フライパンにバターをひき熱したフライパンにりんごスライスを置いてその上に砂糖をお好みの量まぶす。
菜箸を使いりんごを両面焼く。
焼き上がったレーズンパンをトースターから出し、切れ目にミックスナッツのはちみつがけをつめ、ソテーしたりんごスライスをサンドイッチのようにパンに挟む。
仕上げにシナモンパウダーをりんごを中心にふりかけて完成だ。
わたしは冷蔵庫にレーズンパンを入れておいたためパン生地のぱさつきが気になる場合がある。
そのときはレーズンパンに切れ目を入れてから500wで10秒ずつ加熱してお好みの柔らかさ加減にパンの状態を保つと良いかなと感じる。(レンジで温めた後トースターで焦げないよう1分ほどリベイクすると良い)
もとのレシピはレーズンパンはレーズン食パンだったけれど施設のまんまる地球レーズンパンにも応用できそうだったため、今日は朝ごはんで試してみた。(もとのレシピはクックパッドの沖縄市役所健康課さん)
ミックスナッツのザクザク感と、簡単だけれど煎ったナッツの香ばしさ、はちみつとレーズンの甘さの相性や、りんごのバターソテーの甘酸っぱさのバランスが美味しく、わたしは好きだった。
初めて作ったため手順がまだ手間取ってしまうから、またレーズンパンが手に入ったら2回目を試してみたいと個人的に思った。
お時間ありましたら、ぜひ試してみてください。
もちろん、施設のパンではなくてもできるレシピであるためお手持ちのレーズンパンがあればそれでやってみてください。
クロワッサンサンドイッチ 2
今日の朝ごはんはたまたま手に入った施設のクロワッサンをサンドイッチにして食べた。
前の日にんじんとピーマンを刻んでハーブソルトで炒めておいたものを背割りしたクロワッサンに入れてトースターでそのまま1分焼く。
熱したフライパンに牛乳少々とチーズ、砂糖、こしょうを入れた卵液を流し込みスクランブルエッグを作っておく。
焼き上がったクロワッサンにスクランブルエッグをつめてケチャップと乾燥バジルをふり、完成!
カフェオレといただき、美味しかった。
当社比で豪華なクロワッサンサンドイッチになりちょっと嬉しい。
今回は乳製品や油分が多めなのでひんぱんにはわたしは食べられないけれど、たまには良いかなと言い訳を自分でつくることも、好きなものたちへのちょっとした愛情と自分自身の生活を営む少しの工夫かなと思う。
乳製品や油分はやっぱり美味しいため、わたしは好きなのだけれど持病や体調の関係で日々無理なく調節はしなければならずほんのり寂しいきもちもあるから。
朝ごはんをちゃんと食べてその日を始める。
このこと自体がわたしにとって結構幸せな日常だ。
薬の効果が薄く持病の症状が激しいときは口に食べ物をいれても消化がなかなかうまくいかなく、食べた美味しいものや栄養のあるものが身体から流れ出てしまう哀しさはなかなか心にくるものがある。
現在はときたま痛みはあれど症状は落ち着いていて、いろんな食材や飲み物をいただけているため、脂質分を食べ過ぎたかなと思えば1日のどこかで多少調節するくらい。
ひとは際限なく無尽蔵には食べられない。
どこかで止まる。
食べる欲は他の欲に比べ、いじらしいと本で読んだけれどわたしもそう感じる。
反面、数多の血を流した食卓に一生近く頼らなければひとは健やかには生きてはいけない。
その人間の切なさもわたしは感じる。
あとどれくらいの時間何を食べられるのか、命たちがすうっと、わたしを視ている。
だから美味しくいただけるものは無駄にせず美味しくなるよう少しの工夫をしてもいただきたいと朝ごはんに、思う。
『ごはん日記。2』