zokuダチ エスカレート編・9

復讐のゲス・5

「よしっ、見えて来たぜ、あそこがナンダカンダ家の門だ!」

漸く、ナンダカンダ家へとたどり着いたメンバーだが
行く手には閉まっている塞がれた門が邪魔をしている。

「前に一度こっから逃げた時は門も塞がれて
なかったけどな、とにかく此処を越えなけりゃ
どうにもなんね……」

「俺は何とか登れるけど……」

「オレも問題ないぞ!」

「一見無理っぽく見えるかも知れないけど、
僕も全然平気だよ……」

「僕も問題ないよ」

……と、ユリアンとシグとマモルとティル。

「……待てよ、レディ達や、しんのすけ達は
どうするんだ?」

「私も平気!普段から木登りは得意だから!」

「わ、私もですっ!」

ジタンの言葉にアイシャ達が返答を返した。

「ダウドも平気だよな?」

「……一応……、って言っておけば気が
済むかなあ?ジャミル……」

「よし、大丈夫だな!」

「あううー!落ちて死んだらジャミルを恨んでやるお……」

「僕も頑張らないと…、はあ…」

行く手を阻む門を見てアルベルトも肩を落とすが
今はどうしても全員でこの壁を乗り越えるしか
道は残されていない。

「と、残るチビ達は……、チビに任せるしかねえな……」

「ぴ?きゅぴ……」

ジャミルの言葉通り、お子様達は空を飛べるチビに
手助けをして貰い、先に中まで運んで貰うのである……。

「ほほーい、いい眺めですなあー!」

「び、ぎゅっぴ……、重い……、びいいー!!」

……しんのすけ、ひまわり、ボーちゃん、わんこ2匹、
モフルンもチビに運んで貰い、特に一番重いしんのすけは
チビにとって大荷物になった様である。

「ぎゅぴ……」

「チビちゃん、大丈夫……?」

「うん、平気きゅぴ……、びい……」

門の外から自分を心配するアイシャにチビがどうにか
精いっぱいの返答をした。

「よし、次は俺らの番だな、よしっ!」

一番手ジャミル、問題なく軽々門を乗り越え、次に
野蛮山猿集団+マモル、ティルの男連中が続く。
次に、やや運動音痴気味のアルベルトとダウドも
どうにか門を越える……。

「……何でこんな処まで……、うう、毎日が
サバイバルだよお……」

「もう、疲れ捲りだよ……」

「はは、いい運動になったんじゃないか?ダウドも
アルベルトもさ!」

「……う~……、嫌だね、何か体操のお兄さん的な
ヤツってさ……」

軽々櫛く言い放つ爽やかユリアンにちょっとダウドは
不貞腐れた面を見せた。

「……次はレディ達か……、頑張ってくれよ……」

門の向こう側からジタンがハラハラしながら、
ガールズ達の状況を見守る……。

「大丈夫よ、ジタン!さ、皆、行きましょ!」

「門登り、ワクワクもんだぁ!」

「……残念だけど、君達はここでお終いだよっ!」

「え?……きゃあああーーっ!!」

「……アイシャさん!?いやあーーっ!!」

突然、アイシャとみらいの後ろから何者かの
手がぬっと伸び、2人を捕獲し、拘束する……。

「……アイシャっ!!みらいっ!!待ってろ、今……!?」

「モフーーっ!!」

慌ててもう一度門を乗り越えようとしたジャミルは
仰天する。2人を拘束したのは、何と、いつもの影の
薄い犬猿の仲コンビのピエロのドナルドとガーネル
だったからである。

「……あああ!また……、なんなんだよお~!!」

「あの2人もまさか……、洗脳されたのか……!?」

アルベルトも急いで護身用……、のスリッパを
取り出し身構えた。

「あーほほほ!久しぶりだねえ、みんなー!
ハンバーガー食べてるかなー!!」

「……出来れば、私達とてこんな事は
したくないんですが……」

「ぎゅっぴーーっ!……ぴ?」

ジャミルよりも早く、チビが2人を助けようと
門を越えるが、チビも不思議そうに固まったまま
何故かそのまま動かない……。

「チビっ、どうしたんだ!?」

「……ジャミル、この2人、嫌な臭いがしないんだ
よお、いつもと変わらないの……、ハンバーガーと
チキンくさいだけ……、きゅぴ……」

「何い……!?て、事は……」

「洗脳されてなくて素のままで動いてるって事か?」

「……一番厄介な部類じゃねえかっ!!」

「許せねえっ!!オイ!!お前ら卑怯だぞっ!!」

ユリアン、ジタン、シグ達も急いで動き
アイシャ達の救出に門を飛び越えようとするが……。

「……お待ちっ!それ以上動いたら、彼女達が
大変な目に遭うよ!!」

「この、新製品ののハバネロ100倍バーガーと
ハバネロ100倍チキンを、お嬢さん達に試食して
貰いますぞ、……いいんですかな?」

ピエロとガーネル、それぞれがアイシャとみらいの
口元に危険物体を押し付ける……。

「くっ……!てめーら、一体何がしてーんだよっ!!
やってる事が分かんねえっつーの!!いきなり出て来て
邪魔しやがって!!何が目的だっ!!」

「すぐ暴力振るうお兄さん、あんたは此処に
置いとくと厄介だから、だから先に門を登って
貰って様子見てた、んで、か弱そうな子が残ったから
捕まえたんだよー!!」

「そう言う事になります……」

「……うう、あのピエロのおじさんと眼鏡の
おじさん、恐いゾ……、オラ絶対にもう2人の
お店行かないゾ!」

「やいやいやー!」

「ボオー!」

「……ばうーーっ!」

「ギャイン!ギャイン!」

子供達は慌ててさっとマモルの影に隠れる……。

「おいおい、……幾ら僕が陰守で……、しかも
影が薄いからって……、って、そんな事言ってる
場合じゃない……!」

「はっは!みんなドナルド達の事忘れて
無視してるだろう!!」

「それが許せないのですぞ……」

ピエロとガーネルはアイシャ達の口に更にぐいぐいと、
危険物を押し付けようとする。

「……あのな、大体影が薄いのはテメーらが悪いん
だろうが!!昼間いつもマンションで姿見掛けた事
あんまりねーぞっ!!逆恨みもいいとこだぞ!!
この間だってよ、黒子があんまりうるせーから、
仕方なしにお前らの部屋まで募金の徴収行ったけど
部屋はずっと蛻のカラだったじゃねーかよ!!
はっきり言って全住人で募金してねえのはお前ら
だけだぞ!」

「……目立てないからって、腹癒せで嫌がらせに
こんな事してるのか?何だか呆れるな……」

「うるさいうるさーい!ジャミ公も、……其処の
中華バンダナ小僧もっ!それ以上言ったら本当に
この子達の口の中に激辛ハンバーガー押し込むよっ!」

「あ、あまり、影が薄い言うな……、まるで自分の事の
様にも聞こえる……」

「お……?」

急に焦り出したマモルを見上げ、しんのすけが
不思議そうな顔をする。

「取りあえず、丁度いいや、纏めて月末の募金、
今此処で払って貰うかね……」

「……ハア!?っこえなーい……!!」

「ハア!?」

「おい……」

ピエロとガーネルは誤魔化す様に2人してジャミルに
向けて片手で挑発した。無論、もう片方の手でしっかり
アイシャ達を拘束し、危険物を押し付けたままで……。

「……何よっ、こんなのっ!えいっ、怖くないわよっ!
……もぐもぐ……、ごっくん!」

「……オウっ!?オウウウウ!?」

……アイシャ、ハバネロ100倍バーガーに自ら噛み付く。
アイシャの無茶行動におったまげたピエロ、タラコ唇と
アゴが思わず長く伸びた……。

「!!!ア、アイシャっ!!お前はまたっ、
何て無茶しやがるっ!!」

「わ、私もっ!……ぱくっ!!」

「モフーーっ!!……みらいーーっ!!」

みらいまで真似して、ハバネロ100倍チキンに
噛み付き、お子様達を除き、もういても立っても
いられなくなったメンバー、ジャミルを先頭に、
再び門を急いで乗り越えた。

「……いっ……、たああ~……」

しかし、慌てたダウドだけが躓いて門に衝突する……。

「いい加減にしろ、この馬鹿ピエロ!!」

「おひょおおおーー!!」

ジャミル、ピエロを蹴り倒し、ピエロから
アイシャを奪還。急いでアイシャの背中を
叩き、飲み込んでしまった危険物を吐き出させる。
アルベルト達もガーネルを倒し、みらいを無事救出した。

「……け、けほっ!!」

「ぴいい~……、……あっ、ハンバーガー出たきゅぴ!」

心配して側で見守っていたチビがパタパタ
尻尾を振って喜んだ。

「……全くっ、どうしておめーはっ、無茶するん
だっつーの!!何回言っても分かんねえな!!
ついでにいつも通りデコピンしとくからな!!」

「……いったあ~いっ!!ふえええ~……!!ぐすっ、
おまけにからいよう……、くすん……」

「ジャミル、みらいちゃんも無事だよ、汚物は
何とか吐き出させた!」

アルベルトがジャミルに合図し、ジャミルも頷く。
ガーネルもアルベルトのスリッパで引っ叩かれた
らしく、その場で倒れて気絶していた。

「ボーっとしてる様で、アルベルトって凄いんだなあ、
俺ももっと頑張らなくちゃ……、このままじゃ、エレンに
何時までも男として認めて貰えないよ……」

……せめてもと思い、腹癒せにユリアンがガーネルの
後頭部をポカリと殴った。

「……大丈夫かい?彼女達、顔が真っ赤だよ……、
しっかりするんだ……、痙攣を起こし掛けてる、
このままじゃ……」

「ジャミル、……アイシャとみらいちゃんに何か
冷たい飲み物を飲ませないと……、これじゃ身体が
熱くて脱水症状を起こしてしまう!!」

「ティル、アル、分かってんだけど、……どうすれば、
んなとこに自販機なんかある訳ねえし……、氷水でも
あればなあ~、そうだ……」

……ジャミル、ピエロとガーネルの方を見て
ニタッと笑う。

「お前ら、こんなモン持ってんだから当然普通の
飲みモンもある訳だよな?」

「おお、出せますぞ、何せドナルド君はドナルド
マジックを使えますからな……」

「あ?……何、ガーネル君、裏切るのかい?
……ドナルドマジックはね、ドナルドのMPを
削るんだよっ!!えーっ!?命張ってるんだよっ!!
えーーーっ!?」

「……知りませんなあ……」

ピエロ、ガーネルの首を掴んでガクガク揺さぶり、
又喧嘩状態になる。ジャミルはチビに目配せで合図した。

「チビ、頼めるか?」

「うん、……ぎゅっぴいいいーーーっ!!」

「……ひいいいいーーっ!!出しますうーっ!!」

チビは炎のブレスを吐き、ドナルドとガーネルを
脅す。ピエロ、ドナルドマジックでしぶしぶ
オレンジジュースの特大サイズ・ストロー付を
2人分出すと、そのまま結局ガーネルと共に
足踏み揃え逃走した……。

「たく、……もう今回は来ねえだろうな、ほれ、
冷たいジュースだぞ、さあ早く喉を潤せよ……」

「ありがと、ジャミル、皆……、いつも
迷惑掛けてごめんなさい……、……でも、
んーっ!つめたくておいしーっ!!」

「みらいも大丈夫モフ……?」

「うん、大丈夫だよ!えへへ!モフルンも有難う!
みなさんも有難う!!」

「ああ、良かったな、レディ達……、へへ……」

「……まだ本格的に屋敷の中に入る前なんだ、
余りヒヤヒヤさせないでくれ、……眼鏡が落ちる……」

「おねいさん達、無事でよかったゾ!」

「たややいやい!」

「ボオ」

「はあ~、毎度の事だけど、やれやれだあ~……」

どうにか落ち着いた2人の姿を見、ジタン、マモル、
他のメンバーもほっと一安心したのだった。門の
向こうから状況を見守っていたダウドも、
しんのすけ達と笑みを浮かべた。


そして、……再び、ナンダ・カンダ家、内部……


「奴ら、来たらしいね、ゲヘ、ご苦労なこって……」

「……こんな静かな夜中にあんなギャーギャー大声
張り上げてたら誰だって気づくわ、本当にバカ連中ね、
だけど、一体何を騒いでいたのかしらね……」

「知らないねえ、……ルーゼさん、俺らもそろそろ
動く準備しますか……」

「そうね……、さて、お次はどちらさんに出迎えて
貰おうかしら……?うふふ……」

「やっと領内に入れたけど……、警備が手薄
過ぎねえか……?どうせ兵の奴らも洗脳されてん
だろうし、襲い掛かって来てもおかしくねえんだが…」

「そうね、気を付けましょう!いつ何処から
出てくるか分からないものね!」

ジャミルとアイシャの言葉に他のメンバーも警戒を
強めながら領内の庭を慎重に歩く。

「こうなると庭師のお爺さん……、ケイちゃん……、
領主さま達は大丈夫なのかな、うう~、考えれば
考えるほど不安になってくるよお~……」

「ところでジャミル、……領内には入れたけれど、
肝心の屋敷の中にはどうやって入るんだい?まさか
いきなり正面からじゃきついよな、流石に……、
裏口とか知っているんだろう……?」

「……」

ユリアンの問いに……、先頭を歩いていたジャミルが
おそるおそる後ろを振り返り、困った様な引き攣った
表情を見せた。

「いや、何も考えてねえし、分らん……」

「……え……」

「……僕達、実は前の時も何も考えず無我夢中で
正面突破で突っ込んで行ったんだよ、結果的に
大変だったんだけどね……」

思い出して、疲れた様にアルベルトが顔を曇らせた。

「……そうか、皆結構ワイルドなんだなあ、
逞しいよ、はは……」

「いいじゃん!細かい事考えてると頭痛くならあ!
突っ込んじまおうぜ!」

野生児シグはもう、早く暴れたくて仕方がない
様子でうずうずしている。

「あのな、お前はいいかもしんねえけど、か弱い
女の子達がいるんだぞ!?」

「……え?どこにだ……?どいつもこいつも
ムキムキな強い野郎ばっかだろ?オレんとこの
マリカだってそうだぞ!この間テレビでやってた
懐かしのCM特集で見たぞ!ダッダーン!
とか言って、池から筋肉ムキムキ女がよう……」

ジタンがガールズ達をフォローするも、シグは真顔をし
平気で失礼な事を言う。レディに対して一体コイツの
頭ン中はどういう思考なんだと、ジタンは頭を抱えた。

「……ちょっと酷いっ!……シグ君!?私達、
女の子だよっ!」

「そうよっ!まるで私達がキングコングさん
みたいな言い方ねっ!」

みらいとアイシャまでシグに突っかかる。悪寒を
感じたのか、ティルは無言でその場から離れた。
マモルも数歩下がって避難する……。

「……ジャミル、止めてモフ……、何かモフルン
怖くなってきたモフ」

「いや、……実際そうなんだし……」

「……ジャミルっ!!」

「今、何かいいましたっ!?」

「……いや、何でもないです……」

ガールズコンビに睨まれ、すごすごとジャミルが
小さくなる……。横で見ていたダウドは静かに
アホと呟くのだった……。

「み、みんな……、さ、先へ進もう……」

「アルベルトさんは黙ってて!!大事な事なんですっ!!」

「アルっ!!うるさいっ!!」

「すみません……、下がります……」

「……」

……アルベルトも引っ込んで行く。ティルは
更にその場から離れる……。どうにもこうにも
やはり男連中は立場が弱いのであった……。

「はあ……、また何だか足が止まりそうだよ、
……ゆーな……」

「きゅぴ……」

なるべく騒動に巻き込まれたくないマモルは再び眠って
しまった野原兄妹をシロ、ぶる丸、チビと見守りながら
嵐が去るのを只管静かに待つ。ボーちゃんは立ったまま
居眠りをしつつもアイシャと手を繋いで彼女の手を
しっかり握っている。

「……はっ、この感じは!」

忍びとしての本能が働いたのか、マモルが辺りを
慎重に見回しだす。……どうやら何か近づいて
来ている様子であった。

「……皆、大変だ、誰か来る……!!」

「……え、ええええ!?」

「おおおお……?」

揉めていたガールズ達もピタッと止まり、ジャミル達も
一斉にマモルの方を見た。折角眠っていた兄妹も又
目を覚ましてしまったのである。

「わ、分るのか……、別に足音も何も……」

「ユリアン、僕には分るんだよ、どうしてかは
言えないけど……」

最後の語尾は小さく呟いた為、誰にも聞こえ
なかったが、ジャミルだけがマモルの素性を
知っている為、納得し身構え始めた。

「……あらあら~、……こんな所で……、いい若い
子達が夜遊びなんて、いけないわねえ~……、
特に其所のティルさん……、グレミオさんが
泣いているわよ……」

「!!」

「全くだ、俺達大人がしっかりと教育的指導して
やらねえとな……」

「……この声、まさか……」

「父ちゃん、母ちゃん……、うう、アイシャおねいさ~ん!」

しんのすけが怯えながらアイシャの後ろに隠れる。
アイシャも自分の側に寄って来た子供達をしっかりと
抱きしめた。

「……あ、あんたら……」

「父ちゃん……、母ちゃん!!」

「たいいい~!!」

近づいてきた2人の人物、それはしんのすけと
ひまわりの両親である洗脳されたひろしとみさえ
夫妻だった。

「……父ちゃん、母ちゃん!!こんなの嫌だゾ!!
お願い、目をさまして!!」

「……しんちゃんっ!駄目よっ、今は堪えてっ!
……絶対に、絶対にすぐにあなた達の大切な
ご両親を元に戻してあげるから!」

アイシャは今にも飛び出して行ってしまいそうな
しんのすけを更にぎゅっと抱き締めた。

「おおお~、父ちゃん、母ちゃん……、ぐす……」

「アイシャさん、お薬を使おう!こんな関係のない
人達まで巻き込んで絶対許せないよ!」

「みらいちゃん……、うんっ!」

「たいやいやい!!(泣いてなんかいられるかー!覚悟しろ、
クサデカケツみさえ!!)

ひまわりまでが立ち上がり、ガールズ達、
怒りに燃える……。

「かーっ!やっぱ、強い女の子ってのはいいねえ!
よーしっ、オレも加勢するぜっ!!」

「ジタンの奴、どさくさに紛れて……、たく……、よし、
俺らも頑張んねえとな!アイシャ達、女子ばっかに
負けてられるかっての!!」

「よしっ、行こうっ!!」

「……ああ!」

「……何が何でもお2人を救わなければ……」

「ア、アルううう~……」

やっぱりさりげなくスリッパを構えている
アルベルトにダウド苦笑。

(いざとなったら、僕も陰から皆を守る……!)

「よっしゃ、よっしゃ!こうこなくっちゃ!!ダッダーンだぜ!」

……まだ言っているシグの頭部をジタンが
慌てて小突く。男性陣もガールズ達を守り
援護する様に野原夫婦の前に立ち塞がった。

「で、ぼうや達……、どうする気なんだい……?」

「え?ど、どうするって……、その……」

ジャミルが一瞬狼狽えるが、又みらいが進んで一歩前に出た。

「とにかく、お薬をっ……」

「……あなた、まだ乳の小さいメスガキ共の方は
私が仕置きします……」

「え?えええええっ!!」

「……みらいっ、危ないっ!一旦こっちへ!!……うわあっ!?」

「ジタン!!」

「ジタンさん!!」

みらいを後ろへ下がらせようとしたジタンをひろしが
足蹴りで攻撃し、妨害してきたのである。ジタンは
のけ反って遠くへふっ飛ばされ倒れた……。

「……てめえらはこっちだっ!!おりゃああーーっ!!」

「きゃああああーーっ!!」

フライパンを武器に持ち、凶悪鬼ババと化したみさえが
ガールズ達を追い掛ける。凶悪みさえに追い掛けられている
ガールズ達は、とても薬を使う余裕などなく……。

「……や、やべえっ!!」

「だ、駄目だよおーっ!!こっちも……」

ガールズ達を助けに行こうとしたジャミル達の前には
ひろしが立ち塞がり、同じく邪魔をして来たのである。

「おめえらはこっちだよ、……オラ!!俺の足のニオイ……、
思う存分嗅ぎやがれえーーっ!!」

「……うわ……!!むうううーーっ!!」

ジャミルはしんのすけに悪臭を嗅がせない様、咄嗟に
口を押えようとするが、焦っていた為、間違って
鼻の穴に指を突っ込んでしまう……。

「……ふんが……、ひどいゾ……」

「くさいくさいきゅぴーーっ!!びいーーっ!!」

「おえええええ……」

「……ば、ばたんきゅ~……」

「……うへえら~……、す、すんげえへへえ~……」

「……ぢぐじょう……、ふざけてんじゃねえぞ……」

「……姉さん……、シフ……」

「……嫌だ……、こんなの……、グレミオ……」

「……ゆーな……」

ジャミル、ダウド、ユリアン、シグ、アルベルト、
ティル、……そしてマモルも……。全員仮死死亡
状態に……。ジタンもふっ飛ばされたままで……。
普段から唯でさえ厄介なひろしの足の悪臭が今日は
更に強烈になり、悪臭足キックでジャミル達、
男性陣の邪魔をしてくる……。

「……みんな、大丈夫きゅぴ?おじちゃん酷いっ!
もうこんな事やめて!びいいーーっ!!」

「チ、チビ……」

唯一何とか動き回れるチビが倒れてしまった
ジャミル達を心配し、パタパタとその場を飛び回る。

「ケッ……、止めろって言われてよせるかよ、
そう甘いモンじゃねえんだよ、世の中はよ……」

「そうだよな……、ならこっちだって……」

「お……?」

「ぴいっ、ジャミルっ!!」

……全員仮死死亡……、かと思われたが、よろよろと
膝をつき、ジャミルが何とか立ち上がり、目の前に
蔓延るひろしを睨み返した。

「ジャミルお兄さん……」

「しんのすけ……!?」

「お願いがあるの……、父ちゃんをお仕置きして……、
オラ、父ちゃんと母ちゃんは大好き、でも、皆を
困らせる父ちゃんと母ちゃんは嫌なの、だから……、
お願い……」

「……分ったよっ、しんのすけっ!お前の親父は
絶対元に戻してやるからっ!!」

「おおー!」

「なーにごちゃごちゃ言ってやがんでぃ、このケツの
青い青二才がよおーっ!!」

再びひろしがジャミルに向け、悪臭足蹴りを
お見舞いして来る。ジャミルは息を止めて
構えるとそのまま自分もひろしに向けて
一気に突っ込み、腹パンチを叩き込んだ。

「……う……、うお……」

「……父ちゃあーん!!」

しんのすけは倒れたひろしの元に駆け寄り、
只管ひろしを揺さぶり続ける。

「ごめんな、……一応加減はしてあるから、
後は薬を飲ませれば元に戻る筈だ!」

「……分ってるゾ……、ジャミルお兄さんは
悪くないよ、ううう~……、しくしく……」

「はあ、もう勘弁してくれっての……、
俺だって嫌だよ、たく……」

「ボ、だい、じょうぶ、げんき、だして、
しんちゃん……」

「……クゥゥ~……」

「ばう……」

「うん、ボーちゃん、シロ、ぶる丸も……、
ありがとね……、オラ、元気だゾ……」

泣いているしんのすけをボーちゃんが励まし、
2匹もしんのすけの顔をペロペロ。仲の良い
ダチが側にいてくれた事に、ジャミルはほっと
安心するのであった……。

「……ねえ、元に戻っても、父ちゃんの
足の臭いのも治らないよね……」

「多分……って、そんな場合じゃねえ、早く
女子陣を助けに行かねーとっ!!」

「ぴー、起きて、起きて!……みんな、
目を覚ますきゅぴ!!」

……チビに促され、倒れていた他の男性陣も
漸く立ち上がった……。


……一方、鬼婆モードのみさえはガールズ達を
とことん追い掛け回していた。その凶悪な
様子から旦那のひろしよりも更に厄介で
ある事が窺える……。

「……おりゃおりゃおりゃおりゃあーーっ!!
どっせええいーーっ!!まだちょーっと
若いからって調子に乗ってんじゃねえよーーっ!!」

「どうしたらいいのかな、このままじゃお薬を
使う余裕がとても……」

「怖いモフーーっ!!」

「あーんっ!ジャミル達は何してるのよーーっ!!」

「……びええええーーっ!!」

「おりゃおりゃおりゃ!!おらーーっ!!待てーーっ!!
乳無しメスガキ共ーーっ!!」

「……い、今に大きくなるんだもんっ!ぶうー!」

「アイシャさん、そんな事言ってる場合じゃないですっ!
で、でも……、本当にどうすれば……!」

「もういやモフーっっ!」

……みらいに注意されるアイシャ。みさえは
スピードを上げ、ますます凄い勢いで
追い掛けて来る……。ジャミル達男性陣からは
距離が大分離れてしまった模様……。

「たいやー!(ひろしは足が臭い!みさえはケツが臭ーっ!)
……や、やいい……、すう~……」

「ひまちゃんっ!?」

アイシャが慌ててひまわりの状態を確認。
ひまわりは泣き疲れ、眠ってしまった様だった。

「……あぎゃああーー!!」

突如、後ろの方から悲鳴が聞こえた。興奮した
みさえがすっころんで倒れたらしい。
みさえは起き上がる事が出来ない様でもがいている。
その隙にみらいとアイシャも足を止めた。

「もう~、いいお年なのに無茶するからですよう~!」

「……意外とみらいちゃんも根に持つタイプ……?」

「……あはっ!?」

「きょわわわ~……、モフ……」

「ねえ、私、決意したわ、もう強行突破しかないわ、
みさえさんが転がっている隙に……」

「そうですね、アイシャさん、私だって本当は
こんな事したくない、でも……!」

アイシャは抱いているひまわりを見た。そして、
みらいの瞳を見ると、静かに頷いた。

「力を併せて一斉にキック攻撃だよっ!」

「みさえさんを元に戻さなくちゃ!」

「モフーっ!」

幼いひまわりの前でみさえに暴力を振るうの
なんかとても出来ない。だが、運良くひまわりが
眠ってくれた為、それが可能となる。しかし、
ジャミ公の方はしんのすけの前でひろしに
思い切り腹パンしたが。しんのすけの目の前で
悲しい思いをさせてしまったが、状況上仕方
無かったのである。それはしんのすけも理解
しており、大丈夫と言ってくれた。

「おのれ……、メスガキ共!よくもやったな!!
もう絶対に許さん……!!」

「勝手に転んだのはみさえさんでしょっ!もう~っ!
……じゃあ、行くわよ、みらいちゃん!」

「行きますーーっ!!」


「「みさえさんごめんなさあーーいっ!!」」


「……何っ、おおおーーっ!?」

アイシャ達はみさえが突っ込んで来る正面をキッと見る。

「みらい、しっかりモフーーっ!」

2人は呼吸を整え構えると、突進して来たみさえに向かって
遠慮なくダブル「キックを噛ます……。


「「はあああーーっ!!」」


「……あひゃあああーーーっ!!うげええーっ!!」

……2人に蹴られたみさえもあっという間にノックダウン、
頭から地面に叩き付けられ気絶した……。

「おーいっ!」

「ジャミル、やっと来たーっ!ハア~……」

「遅いわよ!……こっちは嫌な役目で
大変だったんだから……」

「あの……、ひろしさんは……?」

「ああ、何とか気絶させたよ、後は清涼剤を
飲ませちまうだけだ!」

「ひろしさんも気絶したんだね……」

他の仲間達に手伝って貰い、ジャミル達はひろしも
ズルズル引っ張り、みさえとともに夫婦で地面に
どうにか並べた……。

「……あひいい~……」

「あは、あはははは……」

「スゲエ……、気絶したまま笑ってるぞ、このおばさん、
それに運ぶ時、やたらと重かった気が……」

「……ピク……、んだと……?」

シグの暴言に反応して一瞬みさえの瞼がピクッと
動いた様な気が……、した。

「こ、こら!余計な事言うなっ!!」

「……こうやって並んでるとマグロの解体ショー
だなあ、いや、トドかなあ……」

ユリアンが慌ててシグに注意するものの、シグは
更に暴言を吐き続ける。

「あー、もう!早くお薬飲ませないと!モフルン、
お手伝いお願い!」

「モフモフ!」

みらいがひろしの口に、モフルンがみさえの口に、
それぞれ清涼剤をほおりこんだ。

「……母ちゃん、父ちゃん……」

「……たいい……」

「おじ、さん、おば、……さん……」

しんのすけ、ひまわり、ボーちゃん、皆が見守る中、
やがて夫婦が静かに目を覚ました。

「……う~ん?あれ、俺達……、何でこんな所で
寝てんだ……?」

「あら、いやだっ!ね、寝ぼけてこんなとこまで
来ちゃったのかしらっ!?」

「……い、いつもの……、うう、父ちゃんと
母ちゃんだゾ……!!」

「たいやーーっ!!」

「しんのすけっ!?」

「ひまわりっ!?」

漸く、本当の両親と再会出来た兄妹は力いっぱい
夫婦の胸に飛び込んで行った。

「……父ちゃんのおばか!……母ちゃんのおばか!
……うわあ~ん!!」

「……やいい~っ!!」

「ボ、……よかっ、た……」

「おいおいおい、どうしたんだよ、2人とも本当に……」

「ひまも、ほーら泣かないのよ、よしよし……、あらあら、
ボーちゃんまで……、はいはい、こっちにいらっしゃい……、
ほらほら、シロもおいで!」

「アンっ!」

「……はあ、漸くこれで二組目か、やれやれっと……」

ジャミルは安心した様にそのまま座り込んでしまった。
疲れもあるのだろうが。


「……何だと?俺達が?操られてただと?そんな馬鹿な……」

「うっそ!……信じられない……!」

ジャミル達から自分達の様子を聞いていた
野原夫妻は目を丸くした。本当なんだから
しょうがねえだろとジャミルは思う……。

「それにしても、何だか妙に頭が痛い気がするわねえ~、
誰かに蹴られてその後、……頭を何処かにぶつけた様な……」

「……俺もだ、腹がなんだか妙になあ……」

「……」

それぞれの犯人達は黙って口を噤んですっとぼけた。

「とにかく、あんたらはこのまましんのすけ達を連れて
マンションに戻っててくれ、俺の部屋に残った皆が
集まってるからよ、こっからじゃ大変だと思うけどさ……」

「みさえさん、私達は他に洗脳されている皆さんを
助けにこれからお屋敷に向かいます、はい、ひまちゃん……」

しんのすけとひまわりはやっと両親の元に戻れた事で
安心したのかもう完全に爆睡していた。ボーちゃんも
ぐっすりである。みらいは抱いていたひまわりをそっと
みさえに返した。

「……分ったわ、でもくれぐれも無茶はしないでね……、
何かあったらすぐに戻って来なさい、あなた達はまだ
若い女の子なんだから……、アイシャちゃんもね、
お転婆も程々にしなさいね!」

「はい……、有難うございます、みさえさん……」

「え、えへへ……、はい……」

「皆も気を付けろよ、ちゃんと無事に戻ってこいよ!!」

ひろしの言葉に全員が頷く。息子達を連れ、シロも
一緒に漸く野原一家も退場して行った。そして、
辺りには再び静けさが戻るのであった。

「ぶる丸、取りあえず、お前も一緒にシロと一緒に
戻った方が良かったんじゃないか……?」

「ばうっ!ばうっ!」

「……そうだな、お前は僕の相方だもんな、
ゆーなを助ける為、最後まで力を貸してくれよ、
頼んだぞ……」

「ばうーっ!ハッ、ハッ!」

マモルがぶる丸の頭を撫でると、ぶる丸も
力強く返事を返す様に鳴いてシッポを振った。

「……俺は考えるの苦手なんで、やっぱ、無茶だとは
思うんだが、此処は正面突破しかねえと思うんだが……、
こそこそしても仕方ねえし、みんなはどうだ?」

「大切な仲間を助ける為なんだ、やるしかないだろ!」

「あ、ユリアンっ!似たようなオレの台詞言うなよ!
けど、そうだぜ、何だって結果はやってみなくちゃ
わからねえ!」

「僕も異論はないよ、覚悟は出来てる、スリッパもあるから……」

「私もよっ!頑張るっ!」

「チビもきゅぴ!!」

「皆さんが一緒ですし、何も怖くないです!ね、モフルンっ!!」

「モフー!!」

「オレもいいと思うぜ、早くダガーを見つけたいしな、
何としてもだ!」

「色々と、無茶するのは僕も慣れてるから平気さ」

「僕も……、ゆーなを一刻も早く助けたい!!」

「そうだよな、思いはみんな同じだ、行こう……!!」

ジャミルの言葉に仲間達がそれぞれ返事を返し、
決断は固まった。

「……はあ、皆やる気満々だね、どこからその
やる気は出てるのかな……」

「ジャミル、ダウのやる気スイッチが見つからない
みたいだよお!」

「……股の処探してやってくれ、反応するかもな……」

「……チ、チビちゃんてばっ……!あるっ、あるよ、
心配ないよお!!」

ダウド、慌てて弁解し、バタバタと両手を振る。

「……ぎゅっぴ!」

「よし、大丈夫だな、……行くぞっ!!」

そして、一行は堂々と正面から屋敷へと侵入……、
しようとしたのだが……。


「……待て、此処から先は……、通さん……」


「いっ!?……お、お前ら……、畜生……、
そう簡単には上手くいかねえか……」

「……うわ、うわあああーーっ!!……で、
でたあああーーっ!!さ、さささささ!
最初からラスボスーーっ!!うわあああーーーっ!?」

「……ダウドっ!落ち着いてっ!!もう逃げられないよっ!」

アルベルトがダウドを何とか落ち着かせようとするが……、
屋敷の前には……、巻き添えを食らい、暇つぶしで
洗脳させられてしまった遂に最悪クラスのブロリー
集団がジャミル達をお出迎えしてしまったのである。

「ぬう、ルーゼ様に逆らう奴は……、死んで貰う……」

「おう、ブロリー、遠慮する事は無いのですよ!」

「……雑魚ガアアアアーー!一体何故この俺が……
貴様らなどクズを相手にしなくてはならんのだ
アアァーーッ!!」

「よく分かりませんけど、あなた方が邪魔しに来るから、
ルーゼ様に倒しておくようにと言われました、徹底的に
痛めつけても構わないと……」

「弱者を痛めつけるのは性に合わんが、この際
仕方ないだろう……」

「ええ、ピッコロさん、ルーゼ様に逆らうと
言うのですから、この人達の自業自得です……!」

「……畜生……、冗談じゃねえっつーのっ!
他のメンバーまで引っ張り込むなああーーーっ!!」

屋敷の入り口はすぐ目の前にある。しかしその前に
立ち塞がる、汗クサ筋肉集団、……ブロリー、パラガス、
ベジータ、トランクス、ピッコロ、……そして、悟飯……。

「何だよ!お前らでけえ図体しやがって!邪魔なんだよ!」

「シグっ!お前はっ、やたらと刺激するんじゃないっ!!」

「……おい、邪魔すんなよっ、ユリアンっ!!」

「はあ~、可愛い女の子集団ならなあ~、……これじゃ
幾ら何でもひど過ぎるぜ!」

「……世界には色んな相手がいるって、パーンから
噂には聞いていたけど……、ほ、本当に別次元LVの
相手だ……、も、もし……、例えこの右手の力を解除
したとしても……」

「……何よっ!あ、あんた達なんか、ジャミルが
やっつけてくれるんだからねっ!ね、ジャミル……、
ジャミル……?」

「わりィ、アイシャ……、今回は即答で無理だ……」

「……があああーーんっ!!」

ジャミル、アイシャにあっさり返事を返した。当り前である。
しかし、何とか薬を飲ませられれば……、まだ希望はある。
どうにかして……。とにかく薬だけが頼りである……。

「ぎゅっぴ、此処を越えないと……、皆を助けられないよお!」

「そうだ、何とかしなくちゃ、……何とか……、ゆーな……!」


「……ウオオオオオーーーーッ!!貴様ら……、ブッ……
……殺スウウウーーー!!」


「……う、うう……」

「きゅぴっ!マモルっ、しっかりしてきゅぴ!倒れてる
場合じゃないよおー!……ゆうなお姉ちゃんを助けに
行くんでしょっ!……ねえーーっ!!」

スーパーサイヤ人化までし、一行をビビらせようと
したブロリーを見て、気分が悪くなったのか、マモル、
一瞬で引っ繰り返る……。

「うう、ゆーな……、何とか、何とかしなくては……、
うう……」

「あううう~……、冗談抜きで……、オイラも
駄目です……、洩れた」

「チビっ、駄目だっ、ダウドもだよっ、倒れちゃった!
……くっ!僕が何とかスリッパ連打で……、……今回は、
む、無理かも……」

「むううう~……」

「ぎゅぴーっ!アルーーっ!」

白目を向いたままブロリーはアルベルトを睨む。
どうにもこうにも駄目である。

「モフルン……、何とか、ブロリーさん達に……、お、
お薬を……、でも、足が震えて……、リコ、はーちゃん、
……力を貸して、私に勇気を……」

「みらい~……」

モフルンを抱きしめながら、みらいが震える手で
薬の瓶を強く掴んだ。

……今までの相手とは比べ物にならないとんでもない
バケモンをルーゼは置いて行ってしまった。これでは
もう、ほぼお前等は負けと言っている様なモンである。
この危機を果たして、ジャミ公達は果たしてどう
切り抜けるのか。……いや、切り抜けられるのか。

zokuダチ エスカレート編・9

zokuダチ エスカレート編・9

SFC版ロマサガ1 トモダチコレクション キャプテン まほプリ ロマサガ3 FF9 わんぷり FF8 コードネームはセーラーV クレしん メタルギアソリッド クロスオーバー バカ どんどん増える変な住人 カオスな世界 ドラクエ オリキャラ 陰からマモル 幻想水滸伝ティアクライス 幻想水滸伝1 D・B

  • 小説
  • 短編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-10-05

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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