何も感じなかったら楽なのになぁ

私は、昔からかなりの面倒くさがりやだった。
そのせいで、いじめられ、失望された。
それが6年続いた。
苦しかった。
辛かった。

そしてある日、唐突に分かったのだ。
何も感じなければ楽になれる、と。
感情を絵の具のチューブで例えると、とある刺激によってその中身が飛び出すから、混ざり合うから苦しいのだ、と。
だから、絵の具のチューブの中身を抜いてしまえばいい。
その中身は、ちょっと勿体ないから、来世に回せばいい。
だから、今日もまた、チューブの中身を抜く作業を繰り返す。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-09-17

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